数分後――・・・。
「ここだ。」
そう言って豊は一つのドアの前に立つ。
私はつい、心で思ってた事を言ってしまった。
「内装は随分(ずいぶん)としっかりしているのか・・・・」
はっと口を噤むと、豊も同じ事を思っていたらしく「そうだな」
と、納得していた。
すると、ガチャッとドアが開き、一人の女性が現れた。
「・・・・・・豊、その子は?」
豊を睨み、私には花の様な笑顔を向ける。
「・・・・・・・彼女もオマエと同じルームメイトだ。柴崎冷夏(シバサキレイカ)だ。」
「冷夏よ。よろしくね?」
「ええ。私の名は幸代だ。今後共々よろしくな。」
「・・・・・・・・・・。幸代、今日はもう授業は終わっている。明日、学園の職員室(監視室)に案内する。」
「・・・・判った。」
「じゃあ私も行くわ!」
「・・・・・・なんでオマエも行くんだ。」
「・・・・・・別にいいが?私は全然構わない。」
「ほら!本人もいいって言ってるじゃない!」
(・・・・・・・冷夏さんのペースには合わせられんな)
その夜――・・・。
「・・・・・・は、・・・・・・」
目が覚めると、あの夢を思い出す。いつも決まって視るあの夢・・・。
なんとなく、判っているが自分でも知らないフリをしていたい・・・。
フツッと電気が落ちた。
「停電・・・?」
(あるいは・・・・)
ガサガサガサッ!!!!
「!!」
(何かが来る!?)
バンッ!
私達の部屋の窓が開く。
「何事だ!」
そう言って、豊と冷夏さんが走って駆けつけてきた。
「・・・・・・・・・狙いは私ね・・・?」
私がそう呟くと、黒い物体が「クシューー・・・」
と音を立て笑う。
「話わかってんじゃあねえええええええかああああ!」
「・・・・・・・・・餓鬼が・・・・・・・粋がるな・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
そしてその物体が襲い掛かる時、私は、アナザーへと、変わる・・・・・・・・。


