早速レビューを書いていきたいと思います
ごく普通の平凡な女性ルーシーは、訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれ、下腹部に新種の麻薬が入った袋を埋め込まれてしまう。この麻薬は通常10%までしか活用できない人間の脳の潜在能力を極限まで高めることができる恐ろしいものだった。運び屋として体内の麻薬と共に移動するよう命じられたルーシーだったが、麻薬を狙うマフィアに捕まってしまう。ルーシーは激しい拷問を受けるが、その拍子に体内の袋が破れ、彼女の脳は麻薬の力で覚醒し、超人的な力を発揮してその場から脱出する。
ルーシーはマフィアの追手を次々とかわしながら、脳科学の権威であるノーマン博士が居るパリを目指す。しかし、その間もルーシーの脳の覚醒は納まらず、いつしか彼女は人間性を失い、その力を制御することができなくなってしまう。
監督は「ニキータ」「レオン」「フィフスエレメント」「ジャンヌダルク」などを手掛けたリュックベッソン。
個人的に本作にかなりの期待がありました
上記作品はどれも自分が子供の時の作品ですが、かなり衝撃を与えられた作品でした。
また、同監督は「トランスポーター」や「TAXI」などの制作、脚本にも携わっていて、「ルーシー」作中のカーアクションにも存分に生かされていました
肝心の作品ですが、正直に言うとちょっと拍子抜け
というのも、広告宣伝、監督、キャストから自分が勝手に期待値を上げすぎていたのが問題でした
これは確かに各サイトのレビューが割れる作品ですね
未知の出来事を描くうえで重要なのは、いかにそれにリアリティーをもたせるか。
というところだと思います。
たとえば「バイオハザード」と「B級ゾンビ映画」だと入り込み方が全く異なりますよね
制作費やスタッフの違いはもちろんありますが、重要なのは構成と演出だと思っています。
ようは、見終わった後で「ほんとに起きるかも」と思わせられるかどうかです
その点においては、夢のある題材と実績のある実力が、非常にリアリティーで楽しめる作品でした
しかし、このような作品の場合は特に「答え」が難しい内容ですので、自己完結か自己満足で終わらされることが多いのです。
自己完結で終わらせた場合、観客が納得できるか出来ないかは別として物語は完結しています。
自己満足の場合は、観客に製作側の意図するところを伝えきれていないのに終わるので、観客側からすると「え？なに？結局なんだったの？」となってしまうわけです。
本作はどちらかというと後者
ルーシーが100%に達したときの終わり方や、それ以外の内容に納得はできます。
が、作中の柱は「進化」
その柱に対しての終わり方がなんとも腑に落ちない、あっけない終わり方だったことが非常に残念です
10%しか使うことができない脳を100%使うことができたら…という壮大な内容なのに、起こる出来事が単調、ワンパターンと言わざるを得ません
ハードボイルドとSFを足して2で割ったような内容です。
「期待しすぎた」というのは、上記のことから
演出としては、前述したように柱が「進化」のためか、動物のドキュメンタリー映像のようなものから作品が始まり、前半でもちょくちょく挟まれます。
正直、不要です
同じテイストのものなら、まだマシだったかもしれませんが、かき集めたような映像集はシラケさせる以上の効果を与えていません。この辺りも「自己満足」と感じた点です。
なお、作中で登場する類人猿の「ルーシー」は1974年11月にエチオピア北東部で発見された318万年前のアウストラロピテクスの化石です。
期待していた作品だけに酷評のようになってしまいましたが、脳の使用率が上がるにつれ、サイコキネシス、テレパシー、千里眼、タイムトラベル、テレポートなど超能力と呼ばれる能力が使えるようになり、人間性を失っていく主人公。
銃撃戦やカーアクションなど見所は多数あり、監督が得意とするところを見事に組み込んだ作品です
自分のように余計なことを考えず、ひとつの映画として観ていただければきっと良作にあたるかと思います
きっとまだ売り切れ(貸し切れ？)が続いてる中だと思いますが、期待に胸膨らませ自分のように朝に並んだりせず、借りられるときに借りることをオススメ致します
今回の批評はいかがでしたか
えぇ、ひどいレビューですね
(笑)それだけ期待してたのだと許してください
あくまで個人的見解ですので、ご容赦いただければ幸いです。
とりあえず、今のところ新作で狙っている作品は「るろうに剣心」が両方揃ってから借りようと思ってるぐらいですので、前々から見ようかどうしょうか迷っていた作品を上げていきたいと思います
リクエストなどいただけましたら優先的に観ていきたいと思います
では次回をお楽しみに