息子が塾に通っていた時のこと、とっても熱心な先生がいました。
いつも塾にいて、元気な声。元気な笑顔。差し入れを持って行くと、いつもお礼を直接伝えに出てきてくれました。息子たちも私も大好きな先生で、異動になられたと聞いたときは、子どもたちは卒業していましたが、残念でなりませんでした。
 関西の出身で関西弁を使う方でした。たまたま西日本の栗屋さんを見つけ、焼き栗を差し入れた時は
こんな美味しい栗食べたの、初めてですよ!いや〜めちゃめちゃ美味しかった!と言ってくれました。そんなわけないやん!!と笑ったことも、良い思い出。
 お迎えの時間、うっかり寝落ちして電話で起こされ、
「あ 僕送って行きますよ!と言ったのに、塾長にその役を取られました〜」って笑ってくれました。
学校でうまく行かず、自信をなくしがちな息子の様子をよく見てくださり
反抗期?の子どもの相談にものっていただきました。
心細く心配なこともあった日々を乗り切れたのは、塾の先生方のおかげでした。
感謝をしてもしきれません。

 息子たちも大きくなって、今、その先生はどちらにいるのかな〜。会いに行きたいね。なんて話していた矢先、次男が当時の塾の先輩から、その先生が亡くなられていることを聞いてきました。
まだ、とってもお若かったのに。

 なんだか残念で哀しくて、気持ちの整理がつきません。息子さんを早くに亡くしたご両親の気持ちも慮ると、なんとも言葉が見つからない。

 改めて、誰かに直接想いを伝えることができるということは、当たり前のことではないんだなあ。
 そして、ヒトはいつまでもその場にいないんだなあ。なんて、痛感しました。

 もうすぐお盆です。