当院では、白川勇作先生考案の「ルート治療」を取り入れております。

ルート治療では数百本の鍼を使用します。また、鍼は一般的な鍼治療で使用されるよりも太く、特注のものを使用します。

そのため、ルート治療により心身が変化していく過程で様々な症状が出現する可能性があります。

以下に説明を載せましたのでご一読ください。



ルート治療とは

「全ての病や症状は筋肉のコリが原因である。逆に考えれば筋肉のコリさえきちんと取れれば、どんな症状でも改善する方法が用意されている。」

という考えのもと、一般的によくあるものから稀な疾患・症状、症状とも言えないような状況にも治療施術します。



受診に際して

ルート治療も鍼治療であり東洋医学ですので、年数と回数をかけて生きる上で浄化を繰り返し、免疫やパフォーマンスを向上させ続けるものになります。そのため、1回受けたからといって全て問題がスッパリ解決というものではありません。特に変わらない人もいるでしょう。回数を重ね、蓄積したコリが減ることで、人生が豊かになるよう施術いたします。


通院ペースは月1〜2回の方が多いですが、ご自身の心身の状況に合わせて決めてください。

週1回でも問題はありません。

ルート治療を回数を重ねる毎にコリは減りますので、心身の変化をより実感していただけると思います。



ルート治療後の過ごし方

ルート治療後当日は、過度の飲酒やサウナを控える以外は特に注意することはありません。入浴、メイク、食事なども普段通りでしたら構いません。

セルフケアとして、自分自身へダメージを追加しないよう、あまり無理な働き方や生活をしない、毒になるような食事や嗜好品を控えるなど、防ぐ努力をすることは可能です。

しかし、滞った気の詰まりや既に溜まってしまったコリを自分自身で回復させる事は、ほぼ不可能です。治療回数を重ねてください。

治療直後は治療した部位のだるさを感じることがありますが、4日程で落ち着いてきます。治療効果の変化も同じくらい経過を見てください。



ルート治療による身体反応、理論

身体の反応として、

治療後の気だるさ、一時的な痛みの増悪、筋肉痛、違和感、残鍼感など痛み、怠さ、眠気

などがあります。体が良くなろうとして起こる反応なので、過ぎ去るまで経過を見てください。

期間は、1日〜1週間(平均4日間)です。

身体反応が過ぎ去った後、症状が一緒に消失あるいは減弱しますので以前の症状と比較して下さい。


•瘀血(鍼による出血)

ルート治療で申し上げるデトックスになります。

内出血による腫れ→約1日で引きます。

青アザ→ 1週間〜2週間で消えます。もっと重症な方の場合3週間から1ヵ月残ることも稀にあります。

内出血は赤→青、紫→緑、黄の順で色が変化します。

瘀血は滞りの改善、体の毒素が体外に排出される反応なので、悪いことではありません。

顔や腕などの露出部位に青あざが出来ると困るという方は遠慮なくおっしゃって下さい。

※ タオルに瘀血が付着した時、謝ってくださる方が多いのですが、そのためのタオルですので気になさらないでください。


•2時痛、3時痛
元々感じていた主訴(第1優先部位)がルート治療によって、少し軽減してくると、余裕が出た分、肉体が第2優先部位、第3優先部位の痛みや症状を訴えかけてきます。
どんどん消失させていくと健康に向かっていきます。
(例)
最も辛かった腰の痛みが和らぐと、思ってもみなかった右肘周辺が痛み始めた。
最も辛かった頭痛が減ると、胃のもたれを感じ始めた。
老眼が改善してくると、耳鳴りを感じ始めた。 等

•コリの総量には個人差がある

1度のルート治療で減らせるのは3000が限界です。
患者さんの身体のコリの蓄積量が3000以下なら、一度で完治という計算になりますが、100000溜めている人なら、97000までしか減らないので、落差が小さく変化に気づきにくいかもしれません。
でも着実に確実に減らしていますので、頑張って治療を続けて、改善しない人はいません。
500000くらい溜め込んでいる人も中にはいます。
そのため、必然的に改善するまでに治療回数が多くなる人と少ない人に分かれます。そのため、絶不調であることを前提で治療を行います。
現段階の表面上の症状に捉われるのではなく、ルート治療を続けていくことで、肉体は以前より回復した状態にあると捉え、今の状態を受け入れながら、未来をイメージするしかありません。
現状だけを見て、悲観的になっても結局未来でも不満や不調を抱えていることでしょう。

•蓄積したコリは、自然に減らない
筋肉のコリ(ルート)は一旦蓄積してしまうと、休息を与えても時間が経過しても減少しません。
ルート治療しない限りは、ずっとカウントされ積み上がってしまいます。
その積み上がった量に比例して、大きな病に発展していきます。
(例)
腰痛→足の痺れ→腎臓結石
頭痛→薄毛→脳梗塞、認知症
背中の痛み→動悸や息切れ→心筋梗塞 等

• コリは遺伝する
父方or母方or両方から受け継いでしまい、同部位のコリを持って生まれてきます。
その量も受け継ぐので、親のコリの状態が悪いほど、子のコリも強くなります。
先天性であってもルート治療で減らすことが出来ます。
(例)
父→腰痛 ご自身→生理不順
母→難聴 ご自身→メニエール病
父→50歳で心筋梗塞 ご自身→パニック障害
母→40歳で脳梗塞 ご自身→鬱 等

※コリが溜まっていても病気として表現されない場合があります。肩こりが当たり前となり、麻痺したり、倦怠感や記憶力の低下など、本人が病気や症状だと自覚出来ていない場合もあります。

•ミルフィーユの法則
人間のコリ、症状はミルフィーユのように幾層にも重なっており、1番上の層の状態しか感じられません。
また、その層をルート治療によって剥がさない限り、その下の層が現れません。
1枚ずつしか剥がせないので、他の部位の症状や複数のパターンの症状の出方を通過しないと治癒しない場合もあります。
(例)
激しい腰痛
一度痛みが消失
2時痛により首や肩が痛くなる
首や肩の痛みが消失
腰の痺れに症状が変化する
痺れ消失
ぎっくり腰発症
だんだん腰の痛みが起こらなくなる
しばらくぶりに再び腰が痛くなるが、過去よりかなり小さな痛みで、痛みを感じる時間帯も少ない(蚊取り線香の法則)
腰痛完治

• 不都合な事実現象
本来感じるべき症状を通過して、麻痺している段階でルート治療を受けた時に、改善していくにつれて、「本来感じるべき症状が出現する段階」が来てしまう時があります。
パンドラの箱を開けてしまったように、「麻痺していた症状を感じてしまうのは困る。」という患者さんもいるかもしれませんが、言うまでもなく、麻痺させ続けると、将来、大きな病として精算されます。
どちらが良いかはご自身でお選びください。
治療を進めていけば、ほぼ確実に、次の層の症状が浮かび上がってきます。全てはご自身が覆い隠してきた身体の悪さです。
次の症状が出るほど、本当の意味での健康に向かっていることとなります。
(例)
思考のモヤモヤをスッキリさせるために頭を治療
メンタルが病んでしまう段階がくる
更に治療をすすめることにより完治

脚の痛みを治すために治療
通過してしまっていた「足が痺れる段階」が表在化する
更に治療をすすめることにより完治

髪が若干薄いので薄毛治療
大きくハゲてしまう(本来抜けるべき量が正常に抜けてくれる段階)
更に治療をすすめることで本当の意味で健康に毛髪が生えてくる

肩こりの治療をする
生理痛がキツくなる
胃痛が出てくる 等

•辻褄合わせ現象
自身のその部位のコリの量に合わせて、その部位を痛めるような事象に遭わせられます。
治療をすすめる中で、次に悪い部位を教えて、段階がすすむために起こる場合もあります(→ネクスト辻褄現象)。
(例)交通事故に遭う、転倒する、壁や家具などによくぶつかる、虫に刺される、舌を噛んでしまう、火傷をする、等の外傷が多いです。
胃腸のコリが多いと身体に悪いものを摂ってしまう、メンタルのコリが多いと悲しい思いをさせられてしまう環境に身を置かれてしまう、等も辻褄合わせの一種です。
※コリが取れると身体に悪いものが欲しくなくなる、メンタルにダメージを負う環境から離れられる、等の現象が起こり始めます(→逆辻褄合わせ現象)。

•若返り現象
現時点で、最も辛い症状、2時痛、3時痛を消失させていくと、過去数年前〜数十年前に苦しんでいた症状が出現することがあります。
その年齢の段階の状態まで、戻ってこれたことを意味しています。
それほどに人の身体は、その時の辛い症状を麻痺させて、通過し、喉元過ぎれば熱くない状態となり、麻痺に麻痺を上塗りすることによって大きな症状、病に発展していきます。
感じていなくとも、肉体はしっかりカウントしており、その蓄積量に比例した大きさの病気や苦しさとなり、発症します。

•お待ちかね現象
予約日の当日または前日、2〜3日前などに、急に本来悪かった部位が主張し始めて、体調が悪くなります。
それはルート治療で抜き取るべきコリが表在化している状態です。
体調が悪くなったから治療に来れない、不可解な症状のため、病院に行くからキャンセルします、等は、『お待ちかねキャンセル』と呼んでいて、大変勿体無いので、出来るだけお待ちかね現象が起こっても、頑張ってルート治療を受けにきましょう。

•本当の自分現象
就寝中、寝起き、酒に酔った時、風邪を引いた時、気圧が変化した時、湿気が増えた時、月経前、月経時、妊娠中(つわり)、出産後、休日や連休前に顕著になる症状は、本来感じるべき症状です。
これらが収まっている時は、偽りの自分です。

•ルートの表現は気まぐれ
コリ(ルート)は、何歳のタイミングで症状として出現するかは、人によって様々であり、出現するまでの間は、奥に潜伏して成長を続けます。
また、どの症状で出るかは人それぞれです。
(例)
同じ頭のコリが強い人が居たとして
Aさんは頭痛、Bさんは鬱病、Cさんはハゲ としてアピールしてきます。
コリの気まぐれでランダムに決められているので、自分で選べません。
(家族内での遺伝のコリであっても、必ずしも一致しません)
※コリの表現パターン
痛み、痒み、熱感、冷え感、痺れ、乾燥、ムズムズやザワザワなどの不定愁訴、痙攣、頻尿や動悸などの内臓の症状、視力低下や鼻炎などの器官の症状、薄毛、アトピー性皮膚炎や肌荒れなどの皮膚症状、倦怠感、力が入らない。 等

•家族になろうよ現象
患者さんご本人のコリが減ってくると、ルート治療を受けていないはずの家族(両親、兄弟、配偶者など)の体調が変化したり、性格が変わってきたりします。
関係性がいい方向に変化し始め、家族に対して優しくなれるし、家族も患者さんに対して、優しくなり始めます。
また、家族が症状を訴え始め、ルート治療を受ける流れになることもあります。

•千と千尋現象
大量の先天性のコリに苦しめられている人は、素晴らしい才能や感覚を秘めていることが多く、全身のコリが取れてくると、能力が開花することがあります。
実は、意味もなくコリに苦しめられているわけではないのです。
また、肉体の状態は、運勢や環境、人間関係などとリンクしており、それらもルート治療によって改善していきます。


最後に
ほぼすべての病気や症状は、筋肉のコリが原因です。
そのため、ルート治療で治療不可能な症状はほとんどありません。
筋肉の痛み、内臓の症状や病気、脳の病気、心の病気、目、耳、鼻、顎の症状、骨の異常と診断された症状、口腔内の症状、薄毛や頭皮の症状、皮膚の症状、神経症やホルモンが原因だと診断された症状、慢性的な倦怠感、疲労感、不眠、風邪症状(軽い風邪もインフルエンザなどの重い風邪もコリの量とリンクします)、ネガティブ思考、不運、家族関係の不和など。

※コリ(ルート)に鍼が的確に当たると感情が溢れ出し、嗚咽してしまうことがあります。
これは鍼を媒介して、感情がデトックスされる現象ですので、遠慮なく思い切り出してください。
(目の周辺に刺した時に勝手に出る涙は、目のデトックスであり、感情のデトックスとは種類が異なります)
人は自分では何ともないと思っていることでも、心には負担が重なっています。
コリと同じで感情の負担も蓄積してしまうシステムなのです。
首、腕、頭、顔、背中と人によって負の感情を溜めてしまっている部位は異なります。