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新米心療回想士のブログ

記憶の中に眠るポジティブな思い出を引き出し
生きる活力を見つける方法

久々の更新です。


昨日、日本回想療法学会会長の小林先生のお誘いを受けて中国の京劇を見てきました。

その帰りに食事?飲み?しながらまた色々お話を伺いました。

先生のお話では日本全国に認知症患者が300万人、認知症予備軍と言われる人たちが、その3倍いるとのこと。

合計すると日本の人口の1割が「認知症」になる危険性を孕んでいるという事。怖くありません?

高齢化社会、これからどんどんそれが増えていくわけですから。

だから一人一人が予防対策していくことが日本の未来を健全化するのでしょう。

そのひとつが「回想法」です。もう一度自分の過去に思いを巡らせ楽しかった事や夢中になったものに再び触れることが脳を活性化させて認知症予防になるのです。

仲の良かった昔の友達と会って昔話に花を咲かせたり、また一緒に趣味の時間を共有することも大事だったりします…。



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埼玉県の熊谷にある「神根苑」という老人ケアハウスで、シンガーソングライターのさくまひできさんと回想療法コンサートを行ってきました。



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「診療回想コンサート」とは、お年寄りにとって懐かしい歌を一緒に歌いながら、自分が元気だった時の記憶をとりもどしてもらい今後の生活を活気立ててもらおうという趣旨のライブコンサートです。



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約50人のお年寄りを前に、昭和30年代前半から昭和50年代までのヒット曲を

「レコード大賞受賞曲」を元にふりかえってみました。

そして曲の間には、”その曲がヒットした時”にどんな出来事があったのか?を

クイズを交えながら紹介していきます。



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プロ野球の天覧試合、霞ヶ関ビルの完成、東京オリンピック…

こんなきっかけがなければ思い出す事も少ない数々の昭和の出来事にお年寄りは興味津々でした。

こちらから投げかけるクイズ問題にも楽しそうに答えてくれました。

コンサート終了後に苑長さんにお聞きしたのですが、これまで様々なイベントを

開いてきたけれど、お年寄りが集中できるのは、だいたい60分が限度だったそうです。

それが今回は90分以上も飽きずに見ていたと言うのは本当に珍しいと…。



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その要因はお年寄りとの触れ合いと会話の投げかけや問いかけ。

どうしても歌や演芸などは舞台から客席への一方通行になりやすく、観客は

ただ見ているだけになってしまうことが多いですよね。

しかし、回想療法は相手との思い出の共有です。そこには必ず見てくれる人たちとコミニュケーションが必要になります。

見てくれている人たちに参加意識を持ってもらうことで会場全体がひとつになり

楽しい空間が出来上がる。それが”飽きてしまう”ことを忘れてしまう。


これからも機会があれば、お年寄りたちとそんな楽しい空間を共有したいと

思っています。


ただひとつ反省(勉強になった)は、80歳以上のお年寄りが多い場合は、戦前の歌とかも混ぜて行ったほうが楽しんでもらえるんだと言う事。

もっと曲も吟味しないといけないな…





自分のバンド「MEGE」のLIVE前日の2月2日熊谷の老人介護施設「ケアハウ
ス神根苑(かみねえん)」で、さくまひでき氏と共に「回想療法ラ
イブ」を行ってきます。

翌日のバンドLIVEとは全く違う内容と観客の
皆さん。

今年は積極的にこの「回想療法ライブ」を行っていきたい
と思っているので、

反応がすごく楽しみ。とにかく精一杯楽しんで
もらおうと思ってます。


       
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