毎年9月21日は国連が制定したピースデー。

 

 

恥ずかしながら、2001年に制定されていたにもかかわらず今まで知らなかった。

それでも今年知ることができたのは本当にラッキーだったと思う。

 

ピースデーを知るキッカケになったのは「銀座ソーシャル映画祭」。

「世の中が良くなるには一人一人が行動を起こすことで、自分にできるのはそのキッカケ作り」と仰るのは中越パルプ工業の西村さん。キッカケ作り、大成功ですよ!

 

今回の「銀座ソーシャル映画祭」では国連が定めたピースデーを9月21日に制定し(以前は9月第3火曜日とか曖昧な設定)、本気で戦争や暴力のない日を始めるため、世界各国でアクションするジェレミー・ギリの活動ドキュメンタリー映画が上映された。

 

期間限定で冒頭15分が無料公開されており、これを観た瞬間に絶対見たいと思った。

https://www.youtube.com/watch?v=vp_2xlpAznY&feature=player_embedded

 

【上映映画】

「ザ・デー・アフター・ピース」 上映時間81分
公式サイト:http://www.ufpff.com/dap
監督:ジェレミー・ギリー

ザ・デー・アフター・ピースはそんな夢を抱き、強い願望と不屈の精神で国連が定めた日、ピースデーを9月21日にする運動をしたジェレミー・ギリーの活動に迫るドキュメンタリーである。イギリスで俳優をしていたジェレミー・ギリー(Jeremy Gilley)は、ある日、ニュースを眺めていたとき疑問に思った。「なぜ人は殺しあうんだろう。戦争や紛争はなくならないんだろう?」と。1日でもいいから、戦争のない日をつくろうと思い立った彼は、国連に乗り込み、ダライ・ラマ法王からも支持を得て、次々と世界の首脳と会い2001年9月7日、ついにピースデー、国際平和の日を毎年9月21日にすることを採択する。奇しくも9.11同時多発テロの4日前の出来事だった。9.11の当日、ニューヨーク国連本部の広場でセレモニーを準備していたところに、ワールド・トレード・センターが崩れ落ちた。誰もがピースデーなど無理だと言ったがジェレミーは諦めずに活動を続けて来た。ある日、アンジェリーナ・ジョリーが彼の事務所を訪れ、転記が訪れる。そして、ジュード・ロウが仲間に加わり、9.11後、アメリカが攻撃したアフガニスタンに向かうことになる。

 

 

映画の中の「人類の歴史において国際社会が互いに殺し合わない日は一日だって無かった」という言葉に一瞬でも「そうなの!?」と思ってしまった自分は絶賛平和ボケ。生活インフラは整い、安全に生きることができる日本にいて、世界に関心を持たないとこういうこと(平和ボケ)になる。

 

「戦争を止めよう、平和の方がいいじゃん」という考えを否定する人はそうそう居ないだろう。おそらくだが、当たり前のことって当たり前過ぎて人からスルーされやすい様に思う。反対意見や対立がある方が関心が湧いて、多くの人に伝わると思う。同意を得るかどうかは別として。

 

そういう意味で、この至極まっとうな世界平和を20年近くも世界各国で訴え続け、少しずつ世界を巻き込むジェレミーはすごい。すごい以外の形容詞が見つからないのが悔しい。

 

「継続は力なり」というけれど、「そんなことは不可能だ。無意味だ。」と言われながら、20年近くも活動を継続する精神力は相当なものだと思う。スタートは協力してくれそうな人に手紙を何通も書いて、しかもギター演奏で切手代を稼ぐとか、草の根運動みたいなことをたくさんやってる。今ならSNSで一斉にメッセージ送信とかできちゃうけど、そういう時代じゃない時からやっているから本当に苦労したと思う。

※詳しくはこちらのTEDトークの様子をご覧ください。

 

アフガニスタン、パレスチナとか遠くの国の名前と平和という壮大な言葉を聞くと、なんだか自分とは遠いことの様な気がしてしまう。だけど、この映画を観ると不思議と自分も何かアクションしたいと思えてくる。たぶん、それはジェレミーの小さな一歩を見たから。

 

何事も一足飛びには成し遂げられない。「こんなことをして何になるのか、本当にゴールにたどり着くのか、無意味なんじゃないか。」こういう疑心暗鬼を振り払い自分を信じて行動できる人は、どんなに時間がかかっても、場合によっては自分の世代では何も変わらなくても、いつか世界を変えることができる。

そんな気がした。

 

2018年はピースデーを知った年、2019年はピースに向けてアクションする年にしたい。

 

http://peaceday.info/