みなさんはミレニアル世代という言葉をご存じだろうか。ジェネーションY、エコブーマーとも呼ばれている。

 

Wikipedia先生によると以下のように定義されており、

1980年代から2000年代初頭(2000年前後)に生まれた世代のことで、

幼少期からデジタル化された生活に慣れ親しみデジタルネイティブ)、ほとんどの人が日常的にインターネットを使いこなしているため、それまでの世代とは価値観やライフスタイルなどに隔たりがあるとされる。新千年紀が到来した2000年前後か、それ以降に社会に進出する世代という意味が込められている。


更にはこんな特徴があるとされる。


  • リスク回避傾向があり、安定や成功を求める
  • 楽観的で、権威を信頼しない
  • 先人とは違うやり方で未来を築くことにこだわる。
  • 所有に興味がなく、外食や健康に興味がある
  • ゆるい繋がりと自分なりの成功がお金や出世よりも大切

※他にもたくさん情報があるので別途検索していただきたい。上記は2014の記事なのでその当時の認識。

 

私が初めてミレニアル世代(当時はジェネーションY)という言葉を聞いたのは2年くらい前。総務(ファシリティマネージメント)のアウトソース事業会社に働いているので、未来のワークスタイルやそれを支えるオフィスはどうあるべきかという話題は常にある。そしてとある総務スタッフ向けのセミナーで偶然ミレニアル世代という言葉を知った。

 

かろうじて私は1980年代生まれなのでミレニアル世代になるかもしれないが、当時のミレニアル世代の印象は自分とはまるでかけ離れている気がした。具体的には「“ゆとり”」「働く意欲がない」「仕事よりプライベート重視」といったもので「こんな人たちと一緒に仕事するなんて無理に決まっている。そんなやる気のない奴らの面倒は見てられん!」と思った。当然、一瞬で興味を失いミレニアル世代など記憶の遥か彼方に追いやった。(セミナーに参加する意味なし。苦笑)


ところがだ。


ここへ来て自分はミレニアル世代という自覚が出てきた。

というより、ミレニアル世代になりたいという憧れがあるお願い

 

ミレニアル世代という言葉が出てきた時は、ミレニアル世代じゃない人がミレニアル世代のことを表現していたので、正直ミレニアル世代の本質がわからないままメディアに取り上げられていたのだと思う(ミレニアル世代って書き過ぎてちょっと混乱)。実際、私が初めてミレニアル世代という言葉を聞いたプレゼンでも「これから企業が継続していくためにはミレニアル世代にどうやって自社に魅力を感じて就職してもらって、会社のために働いてもらうかを考える必要がありますよ。そのためにはミレニアル世代を理解する必要がありますよ。」と言っていた。つまりミレニアル世代=自分たちには理解できない新しい生き物という位置づけだったのだ。

 

しかし月日が流れ次第にミレニアル世代の正しい見方ができるようになってきて以前の印象とはまるで違う存在に思えてきた。


例えばこちら

「予約4000人待ち」有名学生シェフが卒業後に選んだ進路はフリーランス。「レストランって、一つの空間にせっかくあれだけ人が集まって数時間をともにしているのに、友だちができることってないでしょ? それって不自然じゃね?」。

この一文を呼んだ時「確かにー口笛」って思った。同時に彼のような暮らしがモーレツに羨ましい。本当にイイな!クールだな!と思った。

 

ミレニアル世代に関する情報を見聞きしていると、彼らは何かこう人間の本来の姿に近いというか、とても自然に生きているような気がしてならない。個人の主張がありながらも周囲と平和的に緩くつながっている感じ。これからはどんどんこういう流れになると思う。こういう流れになって欲しい。

 

そしてこういう感覚を持っている人は生まれた年代に関係なく存在していて、本当は簡単に理解したり共感したりできるものなんじゃないかな。今まではこの感覚が世の中に露出される機会が少なかっただけで、多くの人がこの感覚を持っている自覚がないだけだったんだと。私自身も最近メディアなどでミレニアル世代のことを見聞きするうちに、自分の中にもあったミレニアル世代の感覚が呼び覚まされたように思う。

 

このミレニアル世代の感覚、この感覚を持っていない人たちの中でこの感覚に気づけたら、その人から何か新しいことが始まると思う。そして今日、会社の会議で感じた違和感、これも私の中のミレニアル世代が「ん?なんかおかしくない?」と訴えてきたようだ。このミレニアル世代感覚を私がまだモノにできていないせいもあり、2時間遅れで来たもんだから困ったもんだ。その場で「それおかしい!」って言えなかったのだ。もう後出しジャンケンになっちゃうけど今から『ちょっとそこのお偉いさん、感覚ズレてますよ』と言ってやろうと思う。やるなら来週の月曜日だ。週の初めにスコーン!と一発お見舞いしてやろうくもり