ハ43の詳細をググっていたらいろいろ疑問が解けてきた。

ハ43の寸法と取り付けがよくわからなかったのでずっと調べていた。
以下はわかったことの大まかなまとめ。

エンジンマウントポイント
下はスミソニアンにある震電のエンジンの写真。
赤でマークしてあるのがエンジンマウントで、これがエンジンマウントリングに繋がっている。

 


エンジンマウントリングの直前(機体前方側)が過給機、気化器ほかのエンジンについている補器群になる。
一部の本でこの過給機を排気タービン→排気駆動過給機と解説しているものがあるがこれは間違いで、エンジン駆動の機械式過給機である。
排気管が素直に機体後方に伸びていて過給機側に行っていないのでわかりそうなものだが…

また下の写真はハ43の左側面の写真で震電のものとは反対側になる。
赤でマークしてあるのがエンジンマウントポイント(カバーで塞いである)

ちなみに推進用のハ43はハ43-42(閃電用)-43(震電用)で、牽引用はハ43-01(排気タービン無し) / -11(排気タービン付)になる。
推進方式:機体の後ろ向きにエンジンをつけてプロペラの推力で機体を押す方式


牽引方式:機体の前向きにエンジンをつけてプロペラの推力で機体を引っ張る方式



ハ43の場合推進用と牽引用では排気ポートの開口方向が前後逆になっている。吸気ポートの開口方向に変化はない。
(吸気側は過給機と同じ向きについていないと配管できないが排気側は機体取り付け方向に依存するためと推定する)
推進用:吸気側と排気側が逆向き(図中の青矢印の向き)
牽引用:吸排気同じ向き(図中の赤矢印の向き)

予想より投稿ボリュームが増えたので寸法関係は別途投稿にする。