11月4日にバルトルド・クイケン氏のマスタークラスを受講させていただきました。

もう目から鱗どころか、魚がぼろぼろ落ちるかのようなレッスンでした。
午前中は基礎講座。
トラヴェルソ人口ってこんなにいるのね…という数の人が集まり、全員で姿勢、タンギング、呼吸のことなど学びました。
トラヴェルソでこのように基礎を学べる機会は希少。
一語一句逃してはなるまいと、くらいついた時間だったように思います。
そして午後からは個人の公開レッスン。
オトテールのソナタh-mollで受講しました。
吹き方の癖や、何が鳴りの妨げになっていたのかが明確になり、
更に舞曲のスタイルや楽譜の読み方まで、
1時間でここまでの内容を習えたことに驚きと感動を覚えました。

自分でもその違いを感じることができましたが、
聴講されていた方から倍くらい響きが変わった!と言っていただいたことも収穫でした。
翌日から音の出し方を一から見直しています。
全ての要素を見直すこと、簡単ではないし今まででならとほほ…ってなっていたと思うのですが、
今は再構築していくことに対し楽しみな気持ちしかありません。
そしてもうひとつ、とても嬉しかったこと。
聴きにいらしていた方の中で、ぼんぐうのコンサートで私の演奏を聴いてくださったことがきっかけでトラヴェルソを始めた、という方が。

“素敵なトラヴェルソとの出会いをありがとう”と
メッセージが入っていました。
こんな嬉しいことがあるもんなんだなぁ。。
自分の演奏が誰かの人生の彩りにつながれば、
こんなに嬉しいことはございません。
励まされると同時に、責任をもって取り組んでいこうとシャキッとなりました。
本当にたくさんの学びをいただいたマスタークラスでした。
後から思い返したとき、あのレッスンがきっかけだったなぁと思えるよう成長していきたいです。
企画、運営、当日の通訳までお世話になりましたヴァイオリニストの佐藤泉さんはじめ、
全ての皆様に感謝いたします。