土曜日、新・福岡古楽音楽祭に参加してきました。
マスタークラスを受講して、ラ・プティット・バンドのコンサートを聴いて、
とても濃かった一日。
マスタークラスではフルート、チェンバロの2クラスをチェンバロ奏者の方と受講してきました。
まず師匠、前田りり子先生のレッスンをわざわざ公開で受けるという妙な緊張感・・・。
本番はもちろんですが、人前でレッスン受けることも
とても為になりますね。
なんだかひとつ吹っ切れたような。。
チェンバロの大塚先生のクラスでも、
バッハの1030をみていただきました。
全く考えていなかった視点からのアドバイスを頂けたりと、
2クラス受講できたことがとても良かったです。
音楽祭じゃないと一日でこんな経験できないから本当に良かった!
曲の形式、構成、持って行き方などなど、
学んだことを今ひとつずつ整理しています。
そして夕方から行われたラ・プティット・バンドのコンサートを聴いてきました。
前半はモーツァルトのディベルティメントなど、
後半はハイドンのオペラ「ラ・カンテリーナ」が上演されました。
先に言うと、オペラが終わった時涙が出ました。
喜劇なんですがね。もう感動して。
このオペラはシギスヴァルト・クイケン氏の娘さんが演出を担当されています。
演奏はもちろんですが、細かな振りなども全て研究に基づいて当時されてたように演出されたそう。
そんなものを観れることなんてなかなかないし、
ドイツにいた時もこんなオペラは観たことなかったので、
とても贅沢な時間でした。
正直どこまで当時の習慣に忠実か、ということは、
分かる人の方が少ない世界だと思うんです。
それが難しい研究であればあるほど。
でも突き詰めて突き詰めて突き詰めたものって、
必ず聴く人、観る人の心を震わせるんですね。
ラ・プティット・バンドはベルギー政府からの補助金がうちきられ、
経営が非常に厳しい状況だそうです。
これまで働いてらっしゃったマネージャーも続けられなくなり、
今シギスヴァルト・クイケンご夫妻がマネジメント業務までもされているそうです。
各国のファンから支援を募っていらっしゃいます。
私も微力ながら支援させていただきます。
このような世界有数の素晴らしい古楽バンドが活動できなくなるなんてことは、
絶対にあってはならない。
詳しくはこちら。
http://www.lapetitebande.be/support.php?lang=JA