昨夜は眠剤を飲んで寝た。
12時半に起きてしまった、同じ事を繰り返したくない。
そこで「薬を使うことも方法だよ」と主治医の言葉が思い浮かび、夜中だったが飲んでみた。
それから6時すぎまで、一度も目覚めることもない、ぐっすりだった。
やはり睡眠は大事だと、改めて思う。
そんなこんなで、今朝は昨日より気力がある。
食事の支度をして、洗濯をすました。
ふとWOWOWシネマをつけたら
富士山の裾野に広がる青木ヶ原樹海。自殺の名所として、海外にも広く知られたこの地に、アメリカからやって来たアーサー。ここで静かに睡眠薬を飲んで自殺するつもりでいた。そこへふと、森からの出口を求めてさすらう1人の日本人男性が、憔悴仕切った姿で出現。やむなくアーサーも一緒に出口を探すが、2人はさまよい続けるはめに。日本人男性を渡辺謙が演じている。
見入ってしまっている。
樹海を彷徨い、危険なめにあいながらアーサーの夫婦問題、妻のアルコール依存、夫の浮気、妻の癌、一度は壊れ掛けた夫婦が、妻の癌によりお互いを見つめ直す。そして妻の死、などを織り込みながらストーリーは進む。
死を意識して来た樹海、彷徨いながら、いつのまにか生きるために彷徨い歩く。
救助されたアーサーだが、一緒に彷徨った男(渡辺謙)は森に入ったことさえ確認されていない。
人間は簡単に『死にたい』とか『いつでもいい』とか言うけれど、奥底には生への執着があるのだろう。
この映画はわたしと重なるところがあって、久々の記憶に残る映画だ。
渡辺謙は、やっぱり違うと思った。
あのお年で、あれだけの語学力、演技力、リスペクトしてる。
人は皆、生きたいのだ!
そう簡単に『死』を口にしないと心に決めた。
夫はどれくらい妻の好きなものを知っているのだろう。
例えば妻の好きな色、妻の好きな季節、妻の好きな本、妻の好きな食べ物、多分うちの夫は考え込むだろう。