『Vフォー・ヴェンデッタ』が『オペラ座の怪人』に似ている、とはよく言われるコトだと思う。
オペラ座の怪人て、たしか映画も観たはずだし、劇団四季のミュージカルも観に行ったことがある。どちらも自発的にではなくて、チケットを貰ったからとか、なんとなくとかそういう動機だったこともあり記憶は曖昧なのだけど…。
確かに。
地下に潜む仮面の男。歪んだ愛と滲み出る狂気。そして若い女性を連れてきて教育するんだもんね。V FOR VENDETTA の場合は映画だとあんまりそんな感じはしないけど、原作コミックだとまさにそんな風だよな。イヴィーはVの後継者になるのですから。
でもオペラ座の怪人はもっと、何というか、利己主義的な怪人だったと思うんだけどね。ファンが読んだら起こるかな…。
あまりにも切ない恋模様はナタリー・ポートマンの『レオン』も彷彿とさせますよね?年の離れた男女の、単純な愛とか恋とかじゃ片付かない相互理解と愛情。男の死と女の涙。
『レオン』なんてだーーーーいぶ
前の映画だよね?調べたら1994年だって。なっがいこと観てなくてディテールは忘れちゃってるけど、切なくて切なくて大泣きしたんだ。まだ小さいナタリー・ポートマンもどえらく可愛かったなあ。
はあ。切ない切ないって、馬鹿の一つ覚えみたいでイヤなんだけど、とにかく切ないんだもんね、レオンもVも!プラトニックなのも良いんだよねえ。
あとは、デリアについて書いたときにも触れたけど、『フランケンシュタイン』にも似ている気がする。主にデリアとVの関係が。生み出してしまった者と、生み出されてしまった者。恐れたり憎んだりしながらも心の奥底に淡く残る情とかが。
クリーチャーの醜い容貌、優れた腕力と知力、そして残酷なまでな純真さ…。Vみたいじゃないか。実際に怪物呼ばわりされちゃうしね…。デリアは自らの科学者としての驕りを責めただろうか、フランケンシュタインのように。
まあ、私はロバート・デニーロ主演の映画しか観たこと無いんだけども。
あと、この物語全体の雰囲気が、浦沢直樹の『MONSTER』に似てるなとも思った。幼少期に人体実験を受けた人物が当時の関係者を殺して回る…んだったよね?こちらもちょっと記憶が曖昧に…。『MONSTER』でヨハンらがいたのは孤児院だったっけ?そんで大爆発か何かが起きてヨハンはその様を見つめて立ってたんじゃなかったっけ。
「革命」をけしかける人(?)の映画って何かあったっけ。『ジャンヌ・ダルク』ってそういう映画だったのかな、観たことないし人物としても彼女のことはよく知らないんだけど…。
仮面の男といえば『マスク・オブ・ゾロ』というのもあるけど、観たこと無いな。アントニオ・バンデラスのあのラテン系の濃さは好みじゃない…。
でもまあ、Vのマスクも、よくよく見るとイタリア人ぽい顔立ちのような気がするんだけどね、ヴェンデッタという言葉もイタリア語源みたいだし。
『オペラ座の怪人』が好きな人には「オペラ座の怪人に似てるんだよ!』って言うし、『レオン』が好きな子にはそれに似てるんだと言って勧めてみるんだけど、似ている要素はあってもまったく違う映画なので、心の中では微妙に思っていたりする。
恋愛要素はあるけどあくまで一要素としてあるだけだし、復讐劇でもあるけどそれ以上の意味と意義があるものだし、革命家ではあるけどただの英雄譚ではないし、テロリストではあるけど単なるアクション映画でもなく…。
さまざまな要素が複雑に折り重なり渦を巻いているような映画だと思うわけです。「とにかく観てみてよ!」と、最後にはそう言うしか無い自分の表現力の乏しさを情けなく思います…。