マスクの群衆 | A Votary of V4V

A Votary of V4V

映画 V FOR VENDETTA にハマってしまった自分のための備忘録(ネタバレ)


このブログは、私のその時その時の想いを書き留めるためのものなので、取り上げるシーンの順番とかはもうぐちゃぐちゃです。いつか、時系列で書き連ねてみようかな、長くなりすぎるな絶対…

この映画はもう5年前に劇場公開されたものだけど、未だに2chではスレッドが生きているようだし、愛されているんだなーと思うと嬉しいです。私も何年経っても同じ気持ちでいたい。


さて、一人ひとりの自由と個性を奪還するために立ちあがるVが、その顔には仮面を着けているというのは滑稽なもんだわ?とも思いました。仮面には表情がなく、大量生産が可能という意味で無個性の象徴とも言えませんか。

その仮面を着けた男が、政府を相手にひとりで挑むという構図は、政府がそれまで完全に抑圧し得ていたと考えていた「没個性な国民たち」からの反撃を意味しているのかなーと思います。あのマスクが、焼けただれた顔を隠すためだけのものではないことは、映画を観た人ならば誰にでも分かることですね。

仮面で姿を多い隠しているテロリスト。
BTNは当初はマスクの男を卑怯者呼ばわりしていますが、最後にはそのマスクを着けた群衆にのみ込まれてしまう。

声を発せず、武器も携えず、ただただ前に進み続ける群衆に、完全網を引いていた軍隊が手出しできずに埋もれて行くシーンはものすごいカタルシスを感じますね。
革命なんだ。
血が流れない。
怒号もない。
ただまっすぐ歩くだけ。

ああ、Vの意思が、こんなにたくさんの人に引き継がれたんだね、って思うと涙が滲みます。このシーンをVの絶命後にしてくれたのは、感傷的になり過ぎる私の心のためにもとても良かった、希望に満ちたシーンですもんね。

議事堂を見つめる。
同じマスクを着けているのに、みんな顔が違って見える。

爆破、そして花火。

一人ひとり、次々にマスクを剥いで素顔を晒すシーンではまた涙腺が緩みます。
だって、みんなあまりにもまっすぐな目をしている。ゴードンやヴァレリー、眼鏡の少女や、ドミニクや老人ホーム(病院?)のお爺ちゃんの姿も。たまらないですよね。(なぜ死んだ人があそこにいるのか?と疑問を持つ人がいるようですが、まったくもって無粋な質問だと思います。)

群衆の顔は笑ってない。
誰かが達成してくれた革命をただ喜んでいるんじゃない。
この国のためにVがしてきたこと、Vに奮い立たされてきた1年間、これから待ち受ける試練や困難、二度と同じ過ちを繰り返してはいけないという決意、すべてを見つめているのではないでしょうか。ここでもし、「やったー!Vありがとー!!往生するわー!」だったら大変に興醒めですもんね。

それにしても、Vはたった一人でなんてことをやり遂げてしまったのでしょうか。
Vがしたことはキレイごとばかりではないけど、それでも、こんなヒーローは見たことが無いです。

本当に愛すべきキャラクターです。