前回のお話は、
モンゴル帝国の後に、
オスマン朝トルコ
が大きくなり、
地中海で貿易が
できなくなった、
スペイン、ポルトガルが
アフリカや大西洋の方へ
(香辛料など資源を求めて)
出ていった。
その裏にあるのが
金融屋
彼らがどんどん
海賊かいぞくにお金を貸して、
そのお金は利息をとって
返してもらう。
そうして
大きな力を得ていった、
という話をしました。
引き続き、CGSの
目からウロコの歴史から、
お話をさせていただきます。
最初はスペインと
ポルトガルが、
そのようなことを
していたけれど、
その後、スペインの
無敵艦隊むてきかんたいが
イギリスに敗れると、
その力は、
イギリスに移る。
なんとエリザベス女王が
海賊を雇やとっていた
そして、
どんどん殺してこい!
うばってこい!と。
ひどいことをして
他国から
たくさん奪うばってきた者
に対して、
お前はなかなか
仕事ができるな!と
正規軍に入れて、
役職につかせる。
(国家が海賊を雇やとう)
なんていうことも…
こうしてイギリスは
大きな力を持ち、
七つの海の支配者となる。
大西洋
地中海
カリブ海
メキシコ湾
太平洋
インド洋
北極海(北氷洋)
そしてヨーロッパから、
アジアの方へと
やってくる
イギリスは、こうして
大きな財をつくり、
18世紀半~19世紀に
産業革命を起こした。
綿織物、製鉄など、
大きな工場で
たくさん物が
つくれるようになった。
その工場をつくるには、
お金がかかる
誰かがお金を
出さなければ、
それだけの設備を
つくることは出来ない。
そのお金というのは、
誰かが金融屋に借りて、
工場をつくったり、
設備をつくる。
結局、そのお金は
利息をつけて、
金融屋に返さなければ
ならない。
工場で働く人にも
お給料を出さなければ
いけないし、より大きく
稼かせがなければならず
たくさんつくった製品を
どこに売り込もう?
となってくる。
そこで、スペインと
ポルトガルが植民地に
している東南アジアに
持っていって、そこで
売りさばくしかない。
こうして綿製品を大量に
ムガール帝国に
持っていった
ムガールとは、
モンゴル帝国のこと。
モンゴル人でない男性が、
モンゴル人の奥さんを
もらい、自分たちは
モンゴルの末裔まつえい
だと言っている王様の国…
ということで、もともと
ムガールという国名が
あったのだけれど…(^^;
現在は、ここはインド
という国名です。
これはイギリス人が、
インダス川の向こう側に
いる人たちだから、
ということで、インド
と言うようになった
つまり、
インドの人からすると、
外国語の国名にされて
しまったということ。
ムガール帝国は、
今のパキスタンや
アフガニスタン、
ミャンマーも含む、
大きな帝国であった。
この大帝国に、
イギリスはどんどん
綿製品を売り込んでいく。
イギリスは何としても、
投資したお金を
回収しなければならない。
ムガール帝国の人が、
もういらないと言っても、
銃をつきつけて
無理やり
売りつけてくる
そのために、自分の国で
つくる綿工業は壊滅
そして主たる産業を失う。
そうなると、
ムガール帝国は、
売ってもらうのはいいが、
払うお金が無くなる
そうなると、
イギリスも困る
なんとしとも、お金がいる。
そこでお金になりそうな
ものはないか??
ということでアヘンが
生産されるように
そのアヘンを
清しん(中国)に売ろう!
ということで、
ムガール帝国で
つくられたアヘンが
清国へ流れるように
清国は、銀と交換で
アヘンを買うので、
銀がどんどんイギリスへ
流れていく
どんどん清国は貧乏に
アヘンは当時
麻薬ではなく、
チョコレートのように
『元気になりますよ』と
普通に売っていたそうで
そんなに儲もうかる物なら
インドからの輸入を
禁止して、
自分たちで作ろうとなる。
でもやっぱり、
粗悪品でパクり文化の国
だからパクりのアヘンも
品質が悪く、人気もない
こうして、どんどん、
清国は国をとられていく
そしてイギリスは、
清国から大量の銀を
手に入れて、大金持ちに。
そのありあまったお金を、
またどこかへ貸せば、
もっと儲もうかかる
そこでまた、
野心家たちにお金を貸し、
船を買わせて、
世界中を支配していく
清国は、
銀はどんどんイギリスに
出ていってしまうし、
アヘンのせいで、
国内が荒れていく…
これでは、たまらない
そして戦争へと向かい、
清国は、めちゃめちゃに
やられてしまいます
そのお話は、
次回に続けていきます。