学校の中でどのようなコロナ対応が行われているか、現場からの生の報告は「守秘義務」というベールのためになかなか発信されない。

それでも中学生、高校生ともなれば、自分たちのSNSで様々な声をあげることもできる。

しかし小学生は、そもそもSNSへの指導が行われ、万が一 クラスの中にSNSをしている子がいれば、それをやめるように保護者にも警告することとなっている学校も多く、そのため小学校の実態はなかなか外に出づらい。(ゆえに 学校側の一方的な虐待行為に歯止めがかからない)

 

そこで、ここからはフィクションではない実際の現場、私が見た小学校でのコロナ指導を書きたい。

 

①毎朝検温カードを見せないと学校に入れない ← そのため、真冬も真夏も、雨の日も学校入口に続く長蛇の列があり、子どもたちは中に入るまで静かに待たねばならない。

②図書館には行ってもよいが、本を持ち帰ることができない。← 本が持ち帰れないのに、年間目標冊数は存在するため、子どもたちは借りた本をわずかなすきま時間に読まねばならない。

③体育の時間も基本マスク。← これは学校によって対応が異なっているようである。しかし、マスクを外すと一切声を出せないため、たとえば 運動しながら歓声をあげるなどの行為はNGとなる。

④音楽は歌を歌うこともリコーダーを吹くことも禁止か、実施するなら屋外で行う。← このために、冬の寒い日に、冷たいコンクリートに腰をおろし、こごえながらリコーダーの練習をしている学級もあった。(間違いなく虐待行為)

⑤教室に入る前は必ず手洗いをしなければならない。よって図書館に入る前、少し教室から出たあと、など頻繁な石鹸手洗いが必要。 ← 冬、雪の降る日の登校後も、かじかむ手を冷水で洗わなければならない。手袋をかじかむ手で外す光景があちこちで見られる。

⑥真夏も、真冬も換気のために窓を開けていなければならない。 ← 真夏はマスクをしている上に、エアコンのききかたが悪くなるので、ぼうっとしはじめる子も続出。真冬もあまりの寒さで震える子も多数。

⑦どんなにまぶしくても、テレビが見えづらくても、カーテンをしめてはいけない。(換気のため)

⑧給食は黙食。

⑨グループ活動は禁止

⑩子ども同士の接触は禁止。←小さな子に見られがちな手つなぎ行動は指導対象。手遊び 花いちもんめ禁止。

⑪手洗いは必須であるが、ソーシャルディスタンスも指導対象のため、手洗い場にいたるまで7~8mの細長い列で並ばねばならない。

⑫帰りの会のあと、教室からは全員整列して下駄箱にいかねばならない。← 密をさけるためというが、実際には靴箱で大混乱になる。。。

⑬全員がさわる共用部(出入口など)を、毎日職員が界面活性剤で消毒しなければならない。← これにより将来的に健康被害が出ることが想像できないのか疑問。

⑬マスク着用の徹底 ← マスクを外して良いのは給食を食べる時のみ。

 

これらの事実を、皆さんはどう思われるだろう。

私には、まさに教育という名の虐待としか思えない。 昨今の学習指導要領の改訂により、「学習の主体者」として子どもを教育していくことになったが、、、、はたして これらの規定はそれと逆行していないだろうか。

 

感覚過敏をもつお子さんだけが今マスク問題に直面しているという薄っぺらい話ではなく、将来にわたる大きな問題が、子どもたちにもたらされている。