日本で発達障害の問題に対してホメオパシーが万能であるかのような声がきこえる。真っ赤な嘘であると断言したい。
発達の問題は、歴史が織りなしてきた地球環境汚染、人体汚染が集結したものであり、この深遠な問題をホメオパシーのレメディたった1粒で解消できるはずがないし、そうしてはならない。
それだけ発達障害の問題は根深い問題なのである。
 
ただ、ホメオパシーの概念は、そのまま発達障害の問題を理解する一助にはなる。
つまり、問題を一局面からだけ見るのではなく、全体として考察することがとても重要であるということだ。
間違った教育や、間違った家族関係・言葉つかい・食生活・生活習慣があればそれを取り除き、正しいものに置き換えること、その上でも問題が残るのであれば、それが「いつ以来」の問題なのか丁寧に考察して問題を取り除くこと、場合によってはレメディを用いることもあり得るということである。
 
現代社会において、「発達障害について解説する専門家」はいても、「発達障害改善の専門家」はおらず、どの立場の人もそれぞれが精一杯結果を出していくしかない。結果とは・・・かの精神科医・神田橋條治先生が著書の中で書かれている通り
「現生利益」
を患者に確実にもたらすことである。
 
「レメディ一粒で自閉症が完治しました!」
という見出しの記事は、日本では残念ながらクラシカル系の出身者に多いが、海外のクラシカルホメオパスは決してそのような事は述べていないことも追記しておく。