現在、発達障害に関連する教育に従事しながら、
「このままではマズい」
という危機感を日々抱いている。
教育関係者、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、親・・・・ その全てが、
「私には限界だけど、○○(別の専門家)がどうにかしてくれるだろう」
と互いに逃げ道を模索している現実を少なからず感じるからだ。
もちろん、これは真実!
なぜなら、医師を含めた全ての分野の専門家と「親」が、持てる叡智を全て結集して問題を考えなければ絶対に解決できないからだ。つまり、
「垣根を超えた専門家の本気の連携!」
が必要とされるという、歴史的には意味のある問題が試されてもいるわけだ。
もちろん、その専門家には、「自然療法」(代替療法)の専門家も、「栄養学」の専門家も、マクロビやアロマの専門家も、人の関わるあらゆる職業全てが含まれる。(布草履を作っている人の知恵ももちろん必要!)
残念ながら現在は、
「医師の指示で投薬を始めた」
と言われると、教育関係者は、その子に応じたきめ細かな教育を猛研究することをやめ、また親は子どもに応じた食事内容を真剣に検討することをやめてしまう傾向がある。
治癒していくというのは、実際にはそんなに簡単ではない。
「ホメオパシーレメディを投与することはある意味で簡単です。本当に難しいのは、その人の環境を変化させるように周囲の人と話し合っていくことなんです」
と言っていた。
ホメオパシーは「その人の部分ではなく、全体にアプローチする」療法であるが、現代のホメオパシー関係者には本当の意味でクライアントの全体にアプローチするホメオパスはほとんどいない。
「クライアントの全体にアプローチする」
とはレメディ選択の時だけに当てはまるのではなく、その人の人生、生活環境、家族状態、全てにきちんと対応していくということである。
そして、この本当のホメオパシー的アプローチが、現在発達障害の子どもたちには必須である。
つまり、子どもが置かれた全ての環境を検討することのみならず、母親、父親、祖母、祖父全ての病歴や体質、人間関係をつぶさに検討し、主訴と
「問題の引き金」
を丁寧に洗い出し、そしてきちんと解決していく事、これをあらゆる専門家と家族が同時に行う事が早急に求められている。