私は歯が悪い。
究極的に歯が悪く、既にインプラントを3本も抱えている。
これは歯の生え方と、顎の形にも由来するようで、小学4年の時には既に銀歯だらけだった。
日本の学校でホメオパシーを学び始めた時は
「Staphysagriaの人は歯が悪いんです」
と聞き、
「私はStaph.に違いない」
とも思ったものだが、今考えると実際には歯が悪いレメディなんていくらでもあるし、どこの部分がどういう風に悪くて、根から悪くなるのか、表層から悪くなるのかによっても見立ては変わらなければならない。
私は幼いころから歯医者に通ってばかりだったので、歯医者は私にとっては馴染みであり、同時にいつも
「個々の違い・体質」
を見てくれる歯医者はありがたい所でもあった。
「こんな風に歯が並んでいるから人よりも大変ですね」とか
「この顎の形だと嚙合わせに負担があるので どうしても悪くなりますね」とか、
年齢ではなく、「私」を見てくれる診療科は、多分歯科くらいしか思いつかないし。
ところがそんな私が、福岡へ来て歯医者選びに相当苦労した。
当時、オフィス街で働いていた私は、同僚から天神で有名な歯医者を紹介された。右上の歯の調子がとても悪くなり、急ぎかかったのだが、、、、 そこで色々と治療をしたあげくに
「こんなに歯の状態が悪いあなたなので、詰め物としては最高ランクの樹脂製のものをオススメしますよ」
と言われ、その詰め物をした途端(詰め物のみで2万ほど)、左上部の歯が続けて2本痛み出した。。。。
そして、その2本の歯はあえなく
「抜歯が避けられない」
と診断され、その上で、インプラント(2本 合計80万)が必要だと宣告された。
私は恐ろしくなり、すぐに長崎でかかっていた信頼のおける歯科医師を頼った。
結局はインプラント以外には打つ手がなかったが、福岡で見積もってもらったよりも安く(とはいえ75万)、しかもより良い技術でインプラントは行われた。
しかし、口腔内の状態としてはあまり良い感じがしなかった。
違和感というか、全体として本当に調子の良くない感覚が続き、肩こりや胸部痛のようなものが強く感じられるようにもなっていた。
そんな折、たまたまたオーリングを用いて歯科全体の気を見てくれる先生に出合い、口腔内を見てもらうと、、、案の定、福岡で入れた樹脂製の詰め物が、口腔全体の気を乱していた事が分かった。また、その樹脂製の詰め物をとらない限り、体全体の状態も良くならないとも言われた。もちろん、インプラントも体には劣悪で、インプラントが頭蓋骨にとってどれだけ劣悪なものであるかも丁寧に教えてもらった。
つまり、人間は頭蓋骨で体の調整をしているので、その骨にクギを打ちつけるような施術を行えば、老人などでは痴呆の引き金を引いたりする事もあるし、健康な人間であっても、頭蓋骨固定により体の微調整機能が失われるという事だ。
私は自分の体にこのようなインプラントを3本も抱えているので、頭蓋骨調整が出来ない事の不調和に関しては本を読まなくても体感している。とはいえ、部分入れ歯については不自由が多く絶対に使いたくないのも実際だし、インプラントが悪いと分かったからといって、今さらそれを引き抜くほどの勇気もない。
何が全体の不調和の引き金を引いているかを考える事は本当に難しいし、またBestがなければ、どのBetterを選択するのかも実際はとても難しい。
部分入れ歯は精神的苦痛が大きく、かといって歯が欠損した部分をそのままにしておけば、口にできる食材は限定され体全体のエネルギーレベルに影響がある。
重要なのはやはり”適切な予防医学”(=公衆衛生)であると、自分自身の歯に常に教えてもらっている。ちなみに長崎の素晴らしい歯科医師に適切な予防医学を教えてもらって育てた息子は、気が付けば歯磨きをさぼるような生活なのにも関わらず、14歳現在虫歯ゼロである。