ロジャー・モリソンの急性症状に関する書籍を日々読みながら、常に気がひきしまる思いがする。
「医師ではない人間がホメオパシーに関わるとすると何ができるのか」
ということを考えて日々ホメオパシーと向き合い、日本に広がっていくホメオパシーに危機感も感じている私にはロジャー・モリソンの一言一言が響く。
そんな思いで昨夜開いたロジャー・モリソンの本には
「訓練された治療者(ホメオパス)以外はいかなる心臓の問題についても相談にのるべきではなく、適切な現代医学の専門医がホメオパシー治療の間中関わっておくべきである。」
と書かれていた。
(本を所有している方は 171ページの Cardicac conditionsを開いていただきたい)
ロジャー・モリソンの尊敬すべきは、このような警句から始めておきながらも、
「現代医学では無理だといわれている状況がレメディで変化していくことは往々にしてある」
と断言し、続いて多数のレメディの詳細な鑑別点をまとめあげている点にある。
時には
「ベリケのマテリアメディカには○○と書いているが、私の臨床経験ではそれはあまり見受けられなかった」
とか
「○○の分野については、代替療法を利用しなくても、現代医学の外用薬で好成績を得られる事も多く、よって、私の経験は他の分野に比べると少ないと言わざるを得ない」
など、正直に、ありのままをレポートしてもいる。
ホメオパスは誠実でなければならないと思っている私には、ロジャー・モリソンの言動は全てが「理想像」である。
また救急医療に携わっていた医師としてのロジャー・モリソンの様々な経験と知識に基づく、あらゆる分野についての考察は緻密なもので、
「やっぱり医師であるホメオパスが執筆した本の精度はすごい」
と素直に尊敬できる。
ホメオパスになるにはどれだけの量の学習が必要なのか、またホメオパシーの限界・枠組みはどこにあるのか悩んでいる方は是非 ロジャー・モリソンの書籍を読む事をお勧めする。
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