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ゼロ・ポイント・フィールド

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春の初め
【飼育箱に新しい朽木を遣りたくて櫟林を歩く啓蟄】
【休田の傍らにある耕耘機の覆いの裾を濡らす春雨】


【原宿は黒靴下と黒靴に黒のスキニーパンツを拒まず】
1979年,マイケル・ジャクソン氏が初めて自分でアルバムを作れる機会を得た。
自身が作詞作曲した“Don't Stop 'Til You Get Enough”のプロモーションビデオの制作で,
周囲の大人達が黒のタキシードに黒ボウタイ,黒革靴で踊れという。
それに対しまだ少年だったマイケル氏は「じゃあ靴下は白にしてくれ」。
アルバムは大ヒットし,ポピュラーミュージック史に残る名盤となりました。
いま,そのビデオをみると,黒の衣装がなんともいけてない。
まだまだ“Get Enough”できてなかったんだろうなあ。

参考動画  Michael Jackson- Don't Stop Till You Get Enough

いまどきの商店街であっても,それがカジュアルでもビジネスでも
「黒靴下と黒靴に黒のスキニーパンツ」とは結局無難な格好。
安易に堕することなく,攻める気持ちで。ときには爆死も厭わず。わははは。
そういえば黒の革靴は葬式以外履いてない。



これがまたいい匂いさせてるんです。
【並んでまで食うものなしと念じれど並んだ先の看板うるわし】
【うどん屋が寄越すスタンプカードから“あと九杯”の勇気を貰う】


名残の春
【さきのこりさそいさそわれさまよいてさくやこのはなさくらはなびら】
【いつぞやの冬と春とを超えてきたこの国の夏を再び超えん】
10代の頃の自分なら,かの震災をどう詠んだだろうと思いながら。
けれど確実にその頃よりも経験値を積んでいる分,見える風景が違うのは確かかな。