Mr.ハビット(ブロー矯正)の誤解を解く!
還元コントロール・完全ブロー(ノーアイロン)・
縮毛矯正技法

縮毛矯正技法の草分けの1つである『Mr.ハビット』は、1987年に発表されたアイロンを使わないブロー矯正技法です。しっかりとクセが伸びて戻らない、そしてアイロン処理をしないために毛髪への負担が軽いためにツヤや柔らかさが出る…といった、それ以前の技法に比べて画期的な効果があり、まさに一世を風靡しました。
しかし、アイロンを使わない「ブロー技法」には、「軟化の見極め」が非常に難しく、結果として、多くのサロンでは、膨潤または還元が不十分あるいは過剰な状態で「ブローで伸ばす」施術を行ってしまった“歴史”がありました。「ビビリになった」「伸びなかった」などという数多くの失敗例が報告されています。当時は還元剤としてアルカリ・チオだけを使っていたため、軟化を見極めながら、還元をコントロールすることが非常に難しいことが背景にあった、と考えられます。
ご存じのように、2001年の規制緩和により、新しい還元剤が化粧品として登場しています。それらの特長を活かし、均一で適切な還元がスムーズになりました。その上でノーテンションによるブロー技法を組み合わせることで、やわらかな仕上がりが期待できる「ブロー矯正」の幅が広がったわけです。
今号では、『Mr.ハビット』を開発した横浜・スリーズカンパニーの故・小林 泉さん(2009年死去/享年48歳)の後継者であり、現在、同店のマネージャーの北原 優さんによる、大きく進化・発展したブロー矯正技法『ディアリーブロー』を紹介します。複数還元による還元コントロールと、テンションをかけないブロースルーによる完全ドライ技法にご注目ください。
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