このあいだ
親に話した。
友人と夫に話して以来、
初めて話した。
改めて話そうと思ったのは
両親が何度も
兄家族と一緒に集まろうと
誘ってくることが
きっかけだった。
元々父親は
大勢で集まるのが好きな人だった。
自分の子どもたちに
それぞれ家族ができたら
なにか行事ごとに集まろうと
声をかけてくるのは
自然な流れではあった。
今まではそれに応じていた。
嫌な気持ちはあったけど
家族の気持ちを優先してきた。
優先してきた
というほど
意識もしてなかった気もする。
ただそれが当たり前なんだと
思っていた。
今でも過去のことを
引きずっているのは自分だけで
自分以外の家族は
あの頃のことは覚えてもいない。
本当のところはわからないけど
覚えていたとしても
もう終わったことではあったと思う。
自分もそうしなきゃと思ってた。
前に進まなきゃと思ってたし、
進めてると思ってた。
だから平気な顔をして
家族の集まりに参加した。
数時間、我慢すればいいだけ。
だけど今回は違った。
集まりの日時や場所を
決める連絡の際に
兄と些細なことで
言い合いになった。
そのとき
もう自分の気持ちを
抑えられないのを感じた。
本当に些細なことだったのに
悔しくて涙が止まらなかった。
自分は全然前に進めていない。
兄を許せていない。
忘れられていない。
憎しみが消せない。
もうやめよう。
我慢して家族でいても
何もいいことはない。
両親に伝えた。
「兄とはもう関わらないようにする」と。
両親からの返答はこうだった。
『いつまでも気まずいのは嫌じゃん』
『仲良くしたほうがいいよ』
ああ、そうか。
本当にこの人たちの中では
なかったことになってるんだ。
どうして
あんなことがあったのに
そんなことが言えるんだろう。
このまま
両親とも距離を置こうかと思った。
だけど過去のことを
振り返る中で
思うことがあった。
あの頃あったことを
両親は全て知っているのだろうかと。
中1の自分は
泣きながら
どこまで話せたんだっけ。
もしかしたら
一回だけ
夜に部屋に入られて
身体を触られた
ということに
なってるんじゃないか。
あの頃
もうやめてほしくて
必死で伝えられたのは
それだけだったんじゃないか。
そう思ったら
両親と距離を置くのは
ちゃんと事実を全て
話してからでも
いいんじゃないかと思えた。
それでも
わかってもらえないかもしれない。
いつまで
過去のことを引きずっているんだと
言われるかもしれない。
そうしたら
そのときは本当に
元の家族を失うんだろう。
それを覚悟の上で
話さなくちゃいけない。
怖かった。
だけど
本当の意味で前に進むには
話す必要がある
かどうかはわからないけど、
自分の気持ちに従えば
話したい。
それで
失うことになるなら
仕方がない。
自分の気持ちを
一緒に守ってくれる人と
そばにいたい。