ウサギの穴を滑降、

落ちていくだけっていうのに
飽きてきた。

『落ちるところまで落ちてしまえば、』って
誰かが言ってた。


底が
見えないくらいに深い、
暗い湖の中なら

どこが『落ちるとこまで落ちるとこ』なのかなんて
わからないで。

息が切れてしまった
その地点が
おしまい。




善き素直。

善き素直で
いなければならない理由は?




いつのまにか
自分のための柔らかい壁の部屋が
頑丈な自戒と化して密室の、陽光すら遮る、氷の下の海底みたいになってしまってた。







酸素、肺いっぱいに吸って
太陽も味方につけちゃうくらい元気になってやろ。

次の滑降はもう
ただの下降じゃ嫌だ。

夜闇だって楽しく歩こう。
月明かりの道が綺麗なことだってまだ覚えている。
僕はまだ生きてる。



夢も、糧にしよ。