◆偶然の方法では雄、雌の同時期の出現は不可能
化石の記録では下等な動物から高等な動物へと段階的に出現しているが、それぞれの生物は必ず雄、雌のペアシステムとして出現している。掘り出された化石は雄か雌かわからないが、その時代そこに雄、雌がいたということである。これは当然な話だが、進化論の議論の中であまり触れられていない部分だ。
そして、一つの生物種は、その同じ生物種を生み続け、他の種と交わらない。
種とは何かを百科事典マイペディアの解説で確認しておこう。
現在,最も広く受け入れられている定義では,相互に交配して生殖能力のある子孫をつくることができる自然集団で,しかも他の集団から生殖的に隔離されたものを指す。属genus,科family,目order,綱class,門phylum,divisionなど他の上位の分類単位と異なって,種は生物の生活単位としての実体をもち,生物群集や生態系の中で固有の役割を果たしている。
ある特定の種は、別の種と交配しないということである。
例えば、猫は雄雌で繁殖し世代交代するが、ずっと猫であるし、他の種と決して交わって違う種の子供を産むことはない。犬は犬同士で繁殖していき、他の種と交わって犬以外の別の種が生まれたということは誰も見たことはない。
ものすごい勢いで繁殖し世代交代するバクテリアは、百何十年も培養され続けられているが、ある種が別の種になったという報告はされていない。
種は何もなければ子々孫々その種を生み続けるのである。進化論者による長年の洗脳に目がぼかされて、私たちはこの大原則を忘れがちだ。
この原則のうえで、新しいペアシステムの出現が進化論で説明できるかを考えていこう。
化石の研究から爬虫類の仲間からネズミのような哺乳類が登場したというのが定説だが、具体的には、爬虫類の雄、雌のペアから哺乳類の雄、雌のペアが生まれたということである。そして、その爬虫類と哺乳類は多くの特徴、機能の面で異なり、違う種だということだ。
もっと前の時代だが、魚類から両生類が登場してくる段階も同じだ。ある種の魚の雄、雌のペアから、両生類という別の種のペアが登場した。
1種類の生物のペアから別の種類の生物のペアが生まれてくる高度化(進化論者は進化と言っている)を図にしたら、こんな図になる。
生物Aは通常は同じ生物しか生まない。子孫の中に変種が出てきたとしてもそれは生物Aと同じ種。しかし、生命の歴史の中では生物Aの子孫はある時、生物Bのペアを生んだということである。生物Bの雄、雌はほぼ同時に登場し、同じ生物Bの子孫が増えていく。生物AとBは違う種だから、交配しない。
(図では生物AがBを生んで繁殖が止まったように見えるが、Aはそのまま繁殖を続ける。)
では、これらのことを進化論が説明できるか、考えてみよう。前のブログで、ダーウィンの考えに基づいて下の図を掲載した。Aから段々と変化して1万世代目に別の種Bが登場したということを描いたものだ。
そして生物Bが登場するあたりに焦点を当てて描いたのが下の図だ。
生物Aから自然淘汰の過程で枝分かれし、例えば9998代目からAの変種A9999の雌が生まれる。A9999の雌はAという種の範囲内だから、種Aのどの世代の雄とも交配することができる。犬や鳩の品種改良のイメージで考えればここは理解しやすいだろう。
例えば、この9999世代から生まれたのが、新しい種である生物Bの雄だとしよう。このBの雄はAから10000世代目だ。
しかし、種が違えば生殖システムが違うから、生物Bの雄が土台の生物Aの雌とかAの変種の雌と交配することはできない。種の区分は厳格である。
そして、偶然の過程では、生物Bの雄が生きている間に都合よく生物Bの雌が出現することは極めて難しい。なぜなら、生殖器官のみならず、雄、雌は色々な点で形質が違い、当然、遺伝情報が異なっているからである。
偶然に生物Bの雄が出現したとしても子孫を残すことはできない。
進化論では、ペアシステムが登場することを説明できない。ここで行き止まりである。
生物AとかBとかではわかりにくいので、次回は具体的な生物で考えてみよう。



