前回、ファインチューニングの話をしたが、どうもピンとこないという女性読者の声があったので補足したい。

 

 かつて使われていたアナログのラジオは、ある放送が聴きたければ、その周波数に合わせるとクリアに音が聴こえる。少しずれると雑音が入る。これがチューニングだ。

 

 これと同じように、30以上の物理定数(あるいは物理量)がピタリ、ピタリとその数値に設定されていて、そこから少しでもズレたなら、我々人間を育める今の宇宙は成り立たないということである。

 

 例えば、重力定数Gというのは、中学校の理科で登場する万有引力の法則に含まれる。あのニュートンが発見した法則だ。

 

 地球の質量がM、月の質量がmとして、地球と月の距離をrとしたら、地球と月の間に働く引力Fというのは、

 

 

 重力定数Gは一定の数値だ。

 

 Gの数値は、667…だが、この数字より大きいとすると、万有引力も大きくなるわけだ。

 しかし、そうなると、万有引力が強すぎることになり、宇宙はビッグバン後間もなく固まって自壊してしまう。

 

 反対にGが今の数値より小さかったら、万有引力が小さくなるので、ビッグバンの後、膨張が逆に速すぎて、銀河や惑星が形成されないという。

 

 また別の物理定数が今の数値からズレると周期表にある、炭素、酸素、鉄など、周期表の元素群は生まれてこない。つまり、人間はおろか、地球という環境もできてくることができないということなのである。

 

 では、元素はどこで生まれたのか。ビッグバンから数億年くらい経つと、水素が集まり、固まって光る星つまり恒星ができ始める。実はこの恒星の中の高温、高圧という条件下で水素が核融合してヘリウム、炭素、酸素そして中心部で鉄までが合成された。金、銀、ウラニウムなどの重い元素は、恒星が最期に大爆発を起こす超新星爆発の巨大なエネルギーで合成されたのだという。

 

この内容については以下のサイトが参考になる。

 

https://www.youtube.com/watch?v=mglr971RzXo

 

 神はビッグバンの前に元素の設計図を構想し、ビッグバンの後、恒星内部での合成、超新星爆発という壮大な出来事を通して、奇跡の星、地球と人間のために準備していたのだ。

 

美しい景色、美味しい食べ物、可愛い動物たち、愛を分かち合う家族―すべて神が百何十億年も前に準備した元素群の土台なくしてはあり得ない。

 

    

現代科学は、宇宙が意味に満ちていることをますます明らかにしてきている。

地球を成立させているのは、ファインチューニングだけではない。偶然とは考えられない多くの条件が同時に重なって奇跡の星、地球ができているのである。次回、見ていこう。

 

 


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