今日は先日ご質問をいただきました「カルボマー」という成分について少しお話いたしましょう、
「カルボマー」はまったく有害性はなく、商品に粘りとプルプル感を出す為に
多くの化粧品に配合される代表的な成分です。
ですので、クリームやゲル、ジェルなどに配合することが多いものです。
どうして必要なのかと言いますと
化粧品がエキス類と水だけでは、すぐに顔から流れ落ちてしまう為に、ある程度の
粘度を持たせる必要があるからです。
そのために配合している成分です。
粘土調整剤は、この他にも様々な成分がありますが、成分によって特性がいろいろと違います。
たとえば、この違いが商品のテクスチャーに個性を表現するんですね^^
一般的にはさっぱり系が少し水っぽく、しっとり系は少し粘土をもたすようにしていることが多いでしょう。
もちろん美容成分も配合比率や、内容も違いますが、その違いをテクスチャーとして演出するわけですね。
ですので極端なことを言いますと、まったく同じ成分を配合している化粧品でも、粘土調整剤だけを変えるとまるで違う化粧品のような感覚をうけると思います。
素人の方だと、それだけでも「やっぱりしっとり系は違うわね~」と勘違いしちゃうかもしれません。
その上で考えるとドクターシーラボさんの「ゲル」というのは画期的だったんですね。
化粧水ほどの浸透力はありませんが、クリームや、ジェルよりも有効成分の浸透性が高く、クリームやジェルに近い保湿力を持つ形態がゲルですね。
だからあの大ヒットオールインワン商品ができたんですね。
つまり「手間」をカットするという発想でした。
美しさだけを考えると、もちろん化粧水でばっちり潤いを与えて、ジェルクリームなどで保湿するほうが、お肌には効果的なのですが、「手間をかけない」というコンセプトが受け入れられたんですね。
少し話がそれましたが、このように粘土調整剤は化粧品の個性を大きく左右する条件でもあります。
こういうことを知った上で、全成分をいろいろ調べると、有効成分はほんのちょっとで、粘土調整剤ばかりが配合されているという化粧品も少なくありません(涙)