先日、直木賞を受賞された、木内昇さん。
ずーっと気になっていて、ついに読みました。
これ、すごく好き。
新選組について描いた作品のなかで、一番好きかも・・・。
- 新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)/木内 昇
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主要メンバーと関係者ひとりひとりにスポットをあてて、
彼らの心の声を通して、組織の実像とその時代が映しだされてゆく・・・
損得勘定抜きで、一心不乱に生き抜いた飛躍の日々は、「青春」だったのだなあと思う。
「俺たちに恥ずべきことは何もないんだ」
生々しい殺戮が繰り返されても、たとえ後は破滅への道しかなくても、
最期まで不器用に己を貫いた彼ら。
そういうところが、惹きつけられるところなのかもしれないなあ・・・。
彼らの等身大の声が入れ替わり立ち代り、語られてゆくこの作品。
途中どんな惨劇が描かれても、不思議とさわやかで、
ひとりひとりの目を通じた世界が、まるで、きらきらと輝く美しい万華鏡をのぞいているような、
そんな清清しい気持ちになります。
木内さん、すっかり魅せられてしまいました。。。
続く「新選組裏表録 地虫鳴く」、読みはじめてます。