青春の日々 | MY HEART

MY HEART

~こころのままに…

先日、直木賞を受賞された、木内昇さん。

ずーっと気になっていて、ついに読みました。

これ、すごく好き。

新選組について描いた作品のなかで、一番好きかも・・・。

新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)/木内 昇
¥860
Amazon.co.jp


主要メンバーと関係者ひとりひとりにスポットをあてて、

彼らの心の声を通して、組織の実像とその時代が映しだされてゆく・・・

損得勘定抜きで、一心不乱に生き抜いた飛躍の日々は、「青春」だったのだなあと思う。


「俺たちに恥ずべきことは何もないんだ」


生々しい殺戮が繰り返されても、たとえ後は破滅への道しかなくても、

最期まで不器用に己を貫いた彼ら。

そういうところが、惹きつけられるところなのかもしれないなあ・・・。


彼らの等身大の声が入れ替わり立ち代り、語られてゆくこの作品。

途中どんな惨劇が描かれても、不思議とさわやかで、

ひとりひとりの目を通じた世界が、まるで、きらきらと輝く美しい万華鏡をのぞいているような、

そんな清清しい気持ちになります。



木内さん、すっかり魅せられてしまいました。。。


続く「新選組裏表録 地虫鳴く」、読みはじめてます。