なんで、こんなになっちゃったんだろう。
気付いた想いに蓋をして
それでも苦しくて
忘れようと思った。
それなのに
その相手からの思わぬ行動。
告げられた言葉が
向けられた視線が
紡がれた気持ちが
あまりにもまっすぐで
怖かった………
叶わぬ想いだと思ってたから、嬉しいはずなのに
今も残る優しい温もりが、それ以上に切なく胸を締め付ける。
ごめんなさい、素直に受け止められなくて
ごめんなさい、素直に言葉に出来なくて
ごめんなさい、素直に気持ちを伝えられなくて
本当はずっとずっと大好きだったの……
その後も、天ちゃんのとこに行くのは、ケン兄がいない時ばかりが続いた。
さすがに不思議に思ったのか
『捲簾とケンカでもしたんですか？』
って何気ない口調で訊かれた。
違うよ。けど、本当のことはいくら天ちゃんでも言えなくて…
「してないけど…なんで？」
「いえ、なら良いんですけどね」
手元の本に視線を落としたまま、何でもないように言う天ちゃん。
何かあるんだろうくらいは感づいてるんだろうけど。
わかってる、私から動かなきゃダメなことは。
だけど………
to be next story …
最初から見たい時は
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