不登校に悩む親御さんへ 家庭教師の大丈夫!@新潟のブログです。 -4ページ目

不登校に悩む親御さんへ 家庭教師の大丈夫!@新潟のブログです。

ご覧頂きありがとうございます。不登校に悩まれる親御さんが心の穏やかさを取り戻し、子どもたちが笑顔を取り戻してくれること、それが私の喜びです。不登校に悩まれる親御さんのお役に立てるよう、情報発信して参ります。

先日読んだ社会心理学の本で「原因帰属の基本的エラー」という用語を知りました。

『日本の「安心」はなぜ消えたのか』 山岸俊男 著



相手の行動の原因を、状況的な要素にではなく、相手の内心に帰属させる認知バイアスを指した言葉です。

知人に挨拶したけど返事が無かった時、すごく忙しくて余裕が無かっただけかも知れないのに、

きっとあの人は私が嫌いなのだ、とつい考えてしまう、というのがその一例です。

不登校に関しても原因帰属エラーが起こっていると私は考えます。

それは「不登校は親のせい」という帰属エラーです。

文科省の最新の報告によれば、不登校の児童生徒数は19万6千人超。

もし不登校が親の責任ならば、日本全国で同時多発的に、19万組超の親が子どもの育て方を間違えたということでしょうか?

そんなことが果たして起こり得るでしょうか?私は疑問に思っています。

学校には通えないけれど別の場所なら毎日通っている子を私は多数知っています。

それならば、不登校は親のせいではなく、場所が合わないだけなのでは?という推論も成り立ち得ます。

私たちは問題が起きた時、原因を突き止めることで安心感を得ようとする傾向にあります。

原因が明らかになればそれ以上心を波立てられることもなくなるからです。

不登校に関して言えば一番手っ取り早い「原因」が「親のせい」なので、まことしやかにそのような言説が流布してしまうのかも知れません。

私は不登校は個々のご家庭の問題ではなく、多様さを受け止め切れない社会の問題だと考えています。

そういう意味では責任の一端は私にもあるわけです。

ただ、特定の個人のせいでこのようなことが起きている訳ではない、と言いたいのです。

だからお子さんの不登校に悩まれている親御さんには、自分自身を責めないで欲しいと思います。