小学校6年生の算数では分数の割り算を学びます。
例えば3/4 ÷ 1/2 などの計算です。
これは3/4× 2と処理して計算するようにと教わります。
先日お邪魔したご家庭でお母さんから「なんでそうやって計算するのか子どもに聞かれたけれど説明できなかったんです」というお話を伺いました。
そうやって計算するように、と教わっているので何でそうなるか分からないという親御さんも多いのではないでしょうか?
子どもたちの中にも何でそういう計算になるのか理屈が分からない子が多いようです。
ここで私は子どもにどう説明しているかをご紹介させて頂きます。
ご家庭で参考にして頂けたら幸いです。
割り算には2通りの解釈があります。
例えば15÷3を考えてみましょう。
解釈1:15を3つに分けると、一つのまとまりはいくつになるか?
解釈2:15の中には3つずつのまとまりがいくつあるか?
解釈1、2を図示すれば写真のようになります。(字が汚くてすみません)
分数の割り算を考える際、解釈1を採用すると訳が分からなくなりますので、解釈2を採用します。
例えば、6÷1/2を考えてみましょう。
この計算に解釈2を用いれば、
6の中に1/2のまとまりはいくつありますか?という問いになります。
1の中には1/2が2つ存在するので、6の中には1の6倍の12個の1/2のまとまりが存在することになります。
つまり6÷1/2=12ということです。
一方で6×2=12なのですから、6÷1/2=6×2ということが出来ます。
また6÷2/3に解釈2を用いれば、
6の中に2/3のまとまりはいくつありますか?という問いになります。
1の中には1/3が3つ存在し、2/3はその半分の1.5個存在します。
だから6の中にはその6倍の9個の2/3のまとまりが存在することになります。
つまり6÷2/3=9ということです。
一方で6×3/2=9なのですから、6÷2/3=6×3/2ということが出来ます。
分数の割り算を考える際に、先述の解釈1を用いて考えてしまうと頭が混乱するのですが、解釈2を使って考えると、
÷1/2=×2であり、÷2/3= ×3/2であることが理解できると思います。
ぜひご家庭でお子さんに聞かれたときの参考にしてください。