子どもと一緒に学習をしていたら、中学公民の教科書に日本国憲法第十二条の条文が載っていました。
転載します。
日本国憲法第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
私が強調したいのはここです。
〝自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない〟
自由も権利も誰かから与えられて、守ってもらうものではなく、
それを維持するのは自分たちの仕事だということです。
自由や権利は、例えば森や太陽のように、初めからそこにあった訳ではありません。
人間がその歴史の中で、死屍累々の戦いを経て、文字通り血を流す努力の末に獲得したものです。
その恩恵に浴している私たちが、それを守る努力を止めてはいけません。
つまり、何が言いたいかと言えば、国政選挙の投票に行ってください、ということです。
「誰に投票すればいいか分からない」と言う方もいらっしゃいますが、
情報過多の時代、ちょっと調べれば誰がどのような政策を訴え、どのような結果を残してきたかはすぐに分かります。
私は、子どもと関わることが多い仕事なので、大人には子どもの将来に対する責任がある、ということをよく考えます。
温暖化、福島原発の事故処理、少子高齢化、地域社会の崩壊、格差の拡大、、、。
挙げていけばキリがないほど、この国はたくさんの問題を抱えています。
次の世代に、少しでも問題の少ないマシな社会を手渡すために、どうかご自身で考えて投票に行ってください。
それが、日本国憲法第十二条の言う「不断の努力」だと私は考えます。