前回、前々回の記事で、災害時に現れる「災害ユートピア」という助け合いのコミュニティについて、そしてなぜそのようなコミュニティが立ち上がるのか、ヒトの進化の過程を振り返りながら考察してきました。
まとめるならば、ホモサピエンスは、血縁関係を超えた他者と大規模なコミュニティを形成し、助け合うことが出来たから、他の人類が淘汰される中、生き延び繁栄することが出来た。
そのような進化のバックグラウンドがあるからこそ、災害という危機的状況において、自然と見ず知らずの他者と助け合いのコミュニティ、「災害ユートピア」を形成することが出来る。
これが前回、前々回の記事の内容です。
コミュニティという言葉を聞くと、自分以外の他者との間に形成するものと私たちは思っていますが、それだけではなく、自分の中に住むたくさんの他者との間にも、コミュニティを形成して私たちは日々生きている、というのが本日の内容です。