相田みつをさんの著書に「受け身」というエッセイがあります。
柔道の基本は受け身。
受け身とは、負ける練習。
人の前で投げ飛ばされる練習。
人の前で恥をさらす練習。
柔道ではまず初めに負け方を教える。
それは、生きていると格好よく勝つことよりも、無様に負けることのほうが多いからだ。
受け身が身に付けば人生の達人だ。
若者よ、頭と体の柔らかいうちに受け身をしっかり身に着けておけ。
失敗なんか気にするな。
負けることをうんと学んでおけ。
そしてわが身を通して受け身を、負け方を身に付けてはじめて、人の心の痛みに寄り添える人間になれるんだ。
そのような内容のエッセイです。