精神科医の泉谷閑示さんは、著書の中で「愛」と「欲望」を次のように定義しています。
愛:相手が相手らしく幸せになることを喜ぶ気持ち
欲望:相手がこちらの思い通りになることを強要する気持ち
私たち大人は、「あなたのためを思って」という言葉で「愛」を装いながら、実は自分の欲望を子どもに押し付けている場合が多いように感じます。
親子関係に限らず、「欲望」ではなく「愛」で相手に接するためには、私たち自身がまず、その人間関係から自立している必要があるのです。
「あなたのためを思って」という欲望ではなく、相手が相手らしくあることを喜ぶ「愛」で接するためには、大人が自立していることが必要なのだと思います。