私は学習を通じて日々子どもたちと関わっておりますが、そこで不思議に感じることがありました。
それは、小学生くらいまでは学ぶことが楽しいという子が多いのに、中学生くらいから学ぶことが苦痛という子が増えてくるということです。
子どもに「なんで勉強嫌いなの?」と尋ねると、様々な理由が返ってきます。
・内容が複雑で難しくなってきているから
・嫌いなことを無理やりやらされるから
・人と比べられるのが嫌だから
・他にやりたいことがあるから
・学ぶ意味が分からないから
などなどです。
困った親御さんは、「勉強しなさい!」と叱ったり、「いい点取ったら○○買ってあげる」とご褒美をちらつかせたり。
そのような手立てを講じられている方が多いですが、いずれも効果は長続きしません。
なぜでしょうか?
一時叱って言うことを聞かせたとしても、叱られ続ければ叱られることに慣れてしまいます。
また叱られてストレスのかかった状態で学習をしても、脳のパフォーマンスが落ちていいるので、充実した学びの時間になるはずも無く、結果にもつながりません。
結果につながらなければ、学び続ける気持ちも失せてしまうでしょう。
褒めること、ご褒美を与えることはどうでしょうか?
先ほどの叱る場合同様、人間は刺激に順応するという性質があります。
だから報酬にも慣れてしまい、同じやり方で学ばせようとすれば、さらに大きな報酬が必要になるでしょう。
そして当然報酬が無くなれば、学び続ける理由もなくなるため、効果は一時的なものになってしまいます。
中学生くらいから、なぜ学ぶことがつまらないと訴える子どもたちが増えるのか?
褒める叱るなどの外的圧力が働かなくとも、内発的動機によって学び続けるようになるにはどうすればいいのか?
この二つについて考えてみたいと思います。
続きます。