「生きづらさ」という言葉
近頃よく耳にするようになりました。
厚生労働省の調査結果によると精神疾患で苦しむ方が増えていることが分かります。
うつ病患者数は43.3万人(平成8年)から95.8万人(平成23年)に。
不安障害患者数は46.6万人(平成8年)から57.1万人(平成23年)に。
不登校の中学生の割合も文科省の調べで1.65%(平成8年)から2.64%(平成23年)に増加しています。
客観的な数字だけでなく、私自身も、心療内科を受診しようとしても、2週間から1か月待たなければならない、などという話を聞いています。
生きづらさを抱える人が増えているのだなと感じます。
以前にもブログに書きましたが、私自身が大学院時代に心身のバランスを崩し、心療内科に通っておりました。
初めて心療内科に訪れたとき、制服姿の中学生、会社を早退してきたであろう社会人、車いすのおじいさんまで、老若男女問わず待合室で診察を待っておりました。
自分自身もきっと精神的に不具合を抱えているのかもしれないけれど、世の中全体がなんだかおかしいのではないか?
10数年も前の話ですが、そんな気持ちになったことを、私は今でも覚えております。
自分自身が生きづらさを抱えて苦しかった昔があるからこそ、同じように生きづらさを抱え苦しんでいる子どもたちの力になりたい。
そんな気持ちから、私は今この仕事に携わっております。
なぜ、いま日本では生きづらさを抱えて苦しんでいる人が増えているのか?
そんな時代にどんな風に生きていけばいいのか?
どんなことを意識してお子さんに接すればいいのか?
そのようなことを数回に分けて綴ってみたいと思います。