=才能とは何か?=
才能とは何か?
前回のブログは皆さんに問いかける形で終わりました。
才能とは何か?
先日読んだ本に興味深いことが書いてありました。
プロフェッショナルの習慣力 トップアスリートが実践する「ルーティン」の秘密 森本貴義 著
著者の森本さんは、オリックスブルーウェーブにてアスレチックトレーナーとして活動された後、イチロー選手とともにシアトルマリナーズに移り、多くのメジャーリーガーのコンディショニングに関わってこられた方です。
アスレチックトレーナーとしてイチロー選手はじめ多くのメジャーリーガーと関わる中で、活躍できない選手、短期間しか活躍できない選手と、末永く一線で活躍できる選手では一体何が違うのかを発見します。
メジャーリーグに上がってプレーできるほどの選手たちです。身体能力は素晴らしいものを持っているはず。それでも活躍できる選手と活躍できない選手がいる。
両者を分かつもの。
何が一体違うのか?
それは、やり続けられるか否か、です。
本の中ではイチロー選手の事例が紹介されていました。
イチロー選手は、プロ一年目から華々しく活躍していたわけではありません。
甲子園に出場するものの一回戦敗退、ドラフトも四位指名、プロ三年目までは全くの無名選手でした。
それがプロ四年目から大活躍。そして今に至ります。
イチロー選手は毎シーズン200本ものヒットを打ち続けるために、自分の生活のあらゆることをルーティン化しています。
ルーティン:決まりきった手続きや手順。また、日常の仕事。日課。(大辞泉より引用)
例えば朝起きる時間、寝る時間、食事のメニュー、ウォーミングアップの方法、打席に入るまでの動作。
あらゆることをルーティンにしてしまうことで、日常生活の変化を最小限にとどめ、余計なエネルギーを消費しないようにしているのだそうです。
人間にとってあらゆる変化はストレスです。
変化がストレスだからこそ、一般的におめでたいとされる結婚や出産や昇進でさえうつ病の原因になり得るわけです。
変化の少ない生活を送り、日常生活でエネルギーの浪費を避けることで、試合でヒットを打つことに自分のすべての力を注げるようにしているのです。
こういう生活を淡々とやり続けられるから成果も出るし、成果が出るからまたやり続けられるという好循環になるのですね。
才能とは何か?
この事例から導き出される結論、それはやり続けられること。
才能とはやり続けられることなのだと私は考えます。
それではやり続けられるのはなぜでしょうか?
次回に続きます。