アドラー心理学の知見についてシェアしております。
原因論と目的論のお話から派生して、過去というのは客観的事実ではなく主観的に意味づけされた物語のようなもの。
だから原因論に縛られて、ご自身を責めたりなさらないでください、と綴ってまいりました。
一度話が逸れましたが、またアドラー心理学のお話に戻りたいと思います。
今回は「課題の分離」というお話です。
=「あなたのためを思って言ってるのよ!」=
お子さんのが宿題をやらない。
忘れ物が減らない。
部屋が汚い。
そんな時、お子さんを心配するが故に、ついつい「勉強しなさい!」と言ったり、持ち物をチェックしてあげたり、代わりに部屋を掃除してあげたり。
そんな親御さんも多いのではないでしょうか?
かく言う私も、子どもたちと一緒に勉強しているとき、問題の解き方が間違っていると、「いやいや、それはさぁ~」などとついつい口を挟んでしまうことがあります。
そんな時に自分の心の中を内観してみると、それは子どものためではなく、「せっかく教えたところを間違えないで解いてほしい」という自分の都合である場合が多いように感じます。
「あなたのためを思って言っているの!」
自分自身を含め、大人が子どもに対して口にしがちな言葉ですが、実はその言葉は「あなた」のためではなく、「私」のために発せられている言葉。
そんなことはないでしょうか?
次回に続きます。