2月になってしまった。

明日は東京は雪らしいです。福岡に出張なのに飛ぶのかなぁ。

今回の更新は以前にも書いたことのある事についてです。

日本の飲食界には多くの協会が存在するけれど、各ジャンルの集まりであって、

けっして飲食全体のことを考えて行動する団体ではない。

 

このコロナの時期にも、そういった各団体が飲食店の為に行動し、困っている店舗や経営者にアドバイスや、金銭的支援、人的支援をしたのを見たり聞いたりしたことはない。

国に文句言っても始まらないし、補助金を多くせしめて笑ってる人もいるくらいだしね。

飲食と言う日本が誇るコンテンツを我々飲食人で守り、育てていく必要がある。

以前からそう思っていて、何かできないかと考えてきた。

飲食界全体を束ねる組織が欲しい。国から予算も出るような。

協賛してもらえる企業を募り、飲食界の慢性的な人員不足や、文化的価値のある店の保護。

多々ある飲食界の問題点を解決し、新しい働き方や人材育成を行えるようにしたい。

各団体や協会では小さすぎるし、力もない。何より協力する姿勢もない。

もう自分の店とか、洋食が、洋菓子が、日本料理がっていう考えが小さい。

下記の嘆願書を現在の政党、政治家の方々に沢山送っています。

誰か一人でも話を聞いてくれれば嬉しく思います。皆さんも読んでいただければと思い

このブログにも同じ文章を掲載しておきます。

 

 

                                                       

 

はじめまして。突然のご連絡の失礼をお許しください。

私は都内で飲食専門のコンサルティング及び、人材のマッチングを行う、

リロクックという会社を経営している塩谷茂樹と申します。

 

ここ2年のコロナ禍に於いて、飲食業界は疲弊しています。

私は40年間飲食界で仕事をさせてもらい、今現在もこうして飲食界の為に

自分に出来ることを模索しながらお仕事をさせてもらっています。

 この手紙を読んでくださる方々にお願いをしたいことがございます。

長くなるとは思いますが、私の考えていることを読んでいただけると幸いです。

 

 日本の飲食は世界の中で特別な位置にあることはご理解いただけてますでしょうか?

私は世界各国で飲食店をプロデュースしたり、コーチングをしてきましたが、

ここ日本ほど世界各国の料理を、かなりの高次元で食べることのできる国は存在しません。

また、和食、鮨、天ぷらなどの日本固有の料理に至っては、料理人の高い意識もあって、

もはや芸術の域にまで達してる店も少なくありません。

これまで日本人はこの飲食と言うコンテンツに特別な誇りを持ち、

アニメや伝統芸術などと同じように世界に誇り得るものとしてきたのではないでしょうか?国としても和食を含めた日本の職人レベルの高さを内外にアピールしてきたはずです。

 

 ところがどうでしょう。コロナになった途端に、国は地方自治体は飲食を切り捨てました。

そんなつもりは無いと言うでしょうけど、結果的にはそうなっています。

文化として残すべき存在の店ですら、消えて行ってしまったことが悲しくてなりません。

もうそのことを恨んでも仕方がないので、今後のことを考えていかなくてはなりません。

 飲食界は各ジャンルごとには協会のようなものは存在しますが、実のところ全く連携が

取れていないのが現状です。今回のコロナ禍に於いても飲食経営の企業の代表や、

有名店の有名シェフなどの有志が立ち上がったりはしましたが、大きな波にはなり得ていないのが現状です。

私が考えるのは、オールジャンル全ての飲食店、飲食企業、個人経営者、が参加できる

もっと大きな組織作りです。

つまりは飲食庁のような組織です。スポーツ庁があるならあっても不思議ではありません。

各業種ごとに色々と違いがあって、経営の規模も経営の方向性もバラバラなので、

現在に至るまで飲食界は一つにまとまったことがありません。

でも、このままでは今回のコロナ禍みたいなことが起きるたびに、飲食界の存在は

脅かされなければならないのです。そろそろ対応策を考える時です。

参加店舗、企業、経営者から規模や売り上げに応じた、まったく無理のない程度の協賛金、

もちろん国や自治体からの補助金や予算を頂いての運営を考えています。

 今回のコロナ禍で廃業した店の多くは、もちろん売り上げが足らないことが要因です。

しかし、他の要因も多々あります。人材確保の難しさはその大きな一因です。

今回のことで飲食の不安定さに将来を悲観し、他の職種に鞍替えした人は相当数です。

実際売り上げが見込めないことで、首切りが多く行われたことは誰もが知っていて、

一瞬まん延防止や緊急事態宣言が無くなった時には、どの店も求人すれど人は来ず、

みたいな状況に陥ってしまいました。そしてまた規制が入って、やっと入社した人が

再びの首切りに合うという悲劇すらそこここで起こっています。

この人材と言うことについての保障や、足りない場所への一時的ヘルプ、又は飲食庁参加の

企業からの無償での人的支援、もちろんその無償の部分の補填は行う前提です。

そんなことが出来るようにしなければなりません。頼られる本当の組織作りをしなければなりません。こんな時期でも逆に売り上げを伸ばす店もあり、現在の不公平な補助金のありようの中で、不正に利益を享受してる店もあります。これらのことを包括的に是正し、

不公平感の無い飲食救済のシステムを作るには、この飲食庁的な存在しかありえません。

 

 有名シェフを使ってもどうにもなりません。有名企業でも同じです。

もっと根本的に飲食界に携わる人々ほとんどの方に共感してもらえる運動が必要です。

誰もが自分の店や会社の存続と繁栄が眼前の目標です。でももっと大きなリーダーシップを取れる人が立ち上がり、全飲食の未来を見据えて動けることこそが大切なのです。

 

 もっとたくさんお話ししたいことがございます。

一度お時間を作っていただき、お会いして話す機会を頂けないでしょうか?

これは夢物語でも何でもなく、私の飲食界での大きな夢でありライフワークです。

共感していただけることも多々あると確信しております。助言やお叱り、何でも頂ければと思っています。

 是非ご連絡をください。喜んでお話に伺わせていただきます。

上記以外にも飲食庁的なものには大きなメリットがたくさん存在します!お話を聞いていただければご納得いくものと確信しています。何卒よろしくお願いいたします。

 

    株式会社リロクック  代表取締役  塩谷茂樹

 

   〒107-0051 東京都港区元赤坂1-1-7オリエント赤坂モートサイドビル808

   Tel 03-6434-0962  Fax 03-6434-0963