10月になってしまった。

うっかりしてたら10月ですよ。

緊急事態宣言も一応明けましたけど、まだ時短は時短。

中途半端なアルコール制限も続いてる状態です。

ただ、それでも街の飲食店がほとんど開いてる状態を見るのは、

本当に久しぶりなので、ちょっと感動に近いものを感じました。

 

僕らは飲食店のお手伝いをしたい会社なんです。

その為に沢山のお話を飲食店の方と交わし、

そのお店がどういう料理を志し、どんな想いでお客様を迎えるのかを聞く。

稀にそのこと自体を拒否したがるお店もあったりするけど、

そこのところをきっちり聞いとかないと、求職者の方に店のことを伝えられない。

見ただけじゃわからない部分があるから、細かく聞いておくことが大切だと思ってます。

 

何でこんなことを書いてるかっていうと、

都内の某寿司店(僕の友人)に以前聞いたことがあって、

なんかその方は頑固親父的に思われているけど、

実際はそんなことは無くて、とても話好きで気さくな方。

でも取材もそうだけど、人からの店についての質問にさえあまり答えない方でもある。

いわゆる無口で、見た目怖い大将ってやつだ。

 

その大将は昔からそうだったわけじゃなくて、そうなっただけだと僕に言った。

 

そうなった大きな要因は、グルメブロガー、及びSNS的なものだ。

簡単に言うと、自分ではどうしようもない、コントロールできない「言葉」に、

辟易し、混乱し、苛立ち、悲しんで、結果的に話すことを拒否するようになった。

 

人の言葉には聞きようによっては、取りようによっては、って言うことがある。

僕には何の問題も無いように聞こえたことも、

隣で聞いてた人には不快極まりない言葉だったりするかもしれない。

もしくは勘違いもあるかもしれない。

 

某有名グルメブロガーが記した、「~の大将の軽口はいいが、ネタに唾が飛んでそうで(笑)」

それに呼応したこれまた有名ブロガーを名乗る人たちのコメント。

「それそれ。僕もそう思っていました!」「いいところ突きましたね!」(原文まま)

コロナ時期ではなかったのでマスクは確かにしていません。

さて、ルールを守れないのはどこのどいつですかね?

飲食を愛するが故にグルメブロガーなることを生業にしているのでは?

別に良いことだけを書けと言ってるわけではない。

ただ、人を揶揄するような表現は、店を貶めるような表現は厳に慎むべきでは?

 

元々文章家でもない方々が書いている素人文章なので、

どうしても時折そんなことに近い文章が目に飛び込んでくる。

幾ばくかの金銭を、その素人文章にて頂戴してるとしたなら、

その言葉によるテロは問題行為と言う他はない気がする。

僕の知ってる本当に優秀なブロガーにも、〇ログの特定の店の良い記事に対して、

〇〇〇〇円の報酬します。くらいのことはたくさん来てること知ってます。

彼はそんなことはしないけどね。

 

そして一部の有名ブロガーは、もはや飲食のプロ的な顔をして、

飲食店の雑誌やテレビなどの媒体の取材を取り仕切ったりする。

そういうものに慣れてなくて、料理のことしか上手く話せなくて、

切り取り方についても上手く伝えられないような料理人は、

思ってもいないような方向に振られた自分にとまどう。

 

そして彼は話さなくなった。

長く時間が経ったのち、頑固職人としてまたSNSに…。

功罪どちらもですよ。

そんなブロガーの方々を上手く使って昇っていく店もある。

それはそれで、現代としては料理を作ることと同じくらいの価値もあると思う。

どちらもプロフェッショナルとしたならばね。

 

「私はただの趣味で書いてるブロガーだから。」と言って、

猛烈な数の読者を持っているのなら、

趣味の域を超えた矜持と礼儀と愛を持たなければならないと思う。

でないと危険。

 

書き出しに書いたように、店のことを聞かれるのが嫌いな職人が一定数います。

きっと今まで上手く伝わらなかったんだろうな、

自分の想いや考えが、他人の考えのように伝わったんだろうな。

なんかそんな風に思って今日のこの文章書きました。

この文章にも間違いや誤解があるかもしれませんが、

飲食界への愛を持って書いたことには間違いはありません。