哺乳類が耳👂を動かすことによって得られる機能がいくつかあります。



  聴覚器官として


耳の向きを変えることで、より広範囲の音を拾えます。天敵、あるいは獲物との距離を測るための重要な働きです。



  ​感情表現として


リラックスしたり、怯えている時は垂れますし、興奮したり、威嚇する時はピンと立てたりします。



  体温調節


汗腺が少ないゾウ🐘やウサギ🐰は、暑い時は耳を広げたり立てたりして、毛細血管を外気に触れやすくすることで体温を下げています。





捕食される不安が少なく、食べ物を調達する知恵を持ち、言葉によるコミュニケーション能力があり、汗腺が充分に発達したヒトは、耳を動かす必要がありません。



稀に動かせる人もいますが、動かせない(と言うか、動かし方が分からない)人が多数派です。これも進化(退化か?)のひとつなのでしょう。








さて。


機能として耳を動かすことは確かに必要ないですが、そのために耳の周りの筋肉を動かす機会が減り、ついには動かし方も忘れてしまいました。


さらにメガネ👓を掛けたり、最近はマスク😷の紐を引っ掛けたりします。



動かさない上に何かで固定すると、そこの筋膜は骨や関節に癒着しやすくなります。耳の場合は頭蓋骨です。



頭蓋骨の耳周辺の筋膜の動きが悪くなると、首が動かしにくくなり、首こり・肩こり・頭痛の原因になります。



耳を意識的に動かすことは難しいので、軽く引っ張りながら頭蓋骨から引き剥がすイメージで、グルグル動かしてみてください😊