以前にもちょっと触れたんですが、元々パニック障害を抱えていて、6~7年前に鬱病になりました。今は寛解しています。
いわゆる大うつ病で、新型うつや適応障害とは異なります。
当時はうまく言語化できなかったことをまとめてみようと思います。
鬱病は原因も症状も経過も人によって異なる病気です。一患者の主観による体験談です。
鬱病は、端的に言って『エネルギーの枯渇』です。
生命維持に必要最低限のエネルギーだけがかろうじて残されていて、それ以外の活動にストップが掛かっています。
それを命じているのは『本人の生存本能』だと考えています。
おそらく発症前は、休息や睡眠が足りず、疲労やストレスがかなり蓄積した状態が続いていたと思います。
「これ以上の負荷には耐えられない。このままでは、脳や心臓といった致命的な場所でトラブルが発生して、最悪死に至る可能性がある」と判断した本能による安全機能です。
安全機能が正常に作動した結果、ブレーカーが落ちた。そういうことです。放っておいたら、漏電から火災になるところだったんですよ。
主観的な感覚なのですが、ガソリンで喩えますね。
通常は動くためにガソリンを使って、残量が心細くなってきたらガソリンスタンドへ行って給油します。
スタンドでは、
・趣味に没頭する
・ひたすらボーッとする
・ダラダラ過ごす
・旅行に行く
・友人とカラオケに行く
・スポーツをする
・遊ぶ
・美味しいものをたらふく飲み食いする
・寝る
といった各種メニューが用意されていて、これでガソリンの補給ができます。
健康な状態なら、この繰り返しです。
ところが、ガソリンタンクが空っぽになってしまうと、スタンドに行くこと自体ができなくなります。この時点で、黄信号は出ているはずです。
ヒトの体はよくできているので、予備タンクが用意されています。これは、本当にいざという時に使用するためのもので、メインタンクが空っぽになった時に初めて使用できます。
なので、予備タンクのガソリンを使えばスタンドに辿り着くことができ、無事に給油できます。メインタンクを満タンにして、予備タンクから借りたガソリンも返せます。
ところが、予備タンクまで使い切ってしまったら…?
次回に続きます。