鬱病は原因も症状も経過も人によって異なる病気です。一患者の主観による体験談です。
「適切な選択・決断ができなくなる」症状に苦しめられました。
普段なら何も考えずに判断していることが、全くできないのです。
具体的には、
カーテンを開けるか否か
湯船から立ち上がるタイミング
靴下を右足から履くか、左足から履くか
どの歯から磨けば良いか
何を言っているのか分からないですよね😅
本当に些細なことなんですよ。普段なら自動操縦(オートパイロット)でやり過ごせるポイントで、いちいち立ち尽くしてしまうんです。
「どっちでも良い。どうでも良い」ことは頭では分かっているんですが、決められない。窓際で、湯船の中で、靴下をぶら下げながら、歯ブラシを握りしめたまま、呆然としているうちに時間が過ぎていきます。
ずっとそうしている訳にもいかないので、何とか決めて動くのですが、これがなかなかの労力を必要とします。
健康な状態だと、ルーチンとなっている些末なことは、おそらくオートパイロット機能がこなしてくれるんだと思うんですが、鬱病はそれが機能しなくなります。
いくらオートパイロットでも、無意識下で何らかの判断が働いているのでしょうが、その判断に要するエネルギーさえ残っていない状態なのだと解釈しています。
なので、ほとんど体を動かさず、ただボケーッとしているように見える鬱病患者ですが、本人的には訳の分からない葛藤に苦しみ、疲労困憊の状態だと理解して、あまり責めないで頂けるとありがたいです🙏
1ミリも私を責めなかった夫には感謝しかないですし、その支えなくして今こうして寛解することはできなかったと思います。そうだった。日常になると、うっかりその感謝の気持ちを忘れてしまう💦今日は彼の好物のマカロニサラダ作ろう。