明日はマサト君のお母さんの誕生日だ。 

「お母さん、1番好きなものってなーに?」

「そーね、お花かな」

「じゃあ2番目は?」 

「う~ん、ケーキかな」

「じゃあ、ぼくは何番目?」 

「え、何の話?」

「ぼくのことを何番目に好きかって話だよ」

「えっと~…え?」

 

 

 

 

「あなたは確かに一人ぼっちかもしれません。でもこの世に一人ぼっちの人がたくさんいるという点において、あなたは一人ぼっちではないと言えるかもしれません」 

「それでも僕は一人ぼっちなんです…」

「そうですか…。とりあえずムーンウォークの練習を再開しましょう」

 

 

 

 

カーテンを開けると雲一つない青空だった。

「みんな、夢をあきらめるな。努力すれば夢は必ず叶うもんだ」

ふと小学校の先生が言っていた言葉を思い出す。

よし、いっちょツチノコでも探しに行くか!

 

 

 

 

【未知との遭遇】

 

服を買いに町へ出かけたら未知ちゃんと偶然会いました。

「未知ちゃんもお買い物?」

「私ハ未知トイウ名前ナノカ…。記憶領域ヘノ融合ガナカナカ進マナイ。早ク仲間ト連絡ヲ取ラネバ…」

未知ちゃんはブツブツと何かを呟きながら行ってしまいました。