5歳の次女のことです。
二番目の子というのは周りをよく見ていてある意味本当に要領がいいものです。
あれはなんなんだろう?
私自身が長女なので驚かされることがいっぱいです。

昨日のことです。
宿題をするお姉ちゃんを横目に、私と次女の二人で夕飯の餃子を一緒に作っていました。
種をグローブをしてぐちゃぐちゃ混ぜたり、皮に包んだり。
お料理がとっても大好きな次女と私の間には穏やかな空気が流れていました。

餃子の話をしながら作っていたのですがいきなり次女が
「ねぇママ、何て言っていいのかわからなくなっちゃうから、ごめんなさいじゃないでしょって言わないでくれる?」と上目づかいで言ってきます。
???

「あのね、何か悪いことは一回くらいしちゃうでしょ。その時にごめんなさいって言ってもママはごめんなさいじゃないでしょって言うけど、そんな風に言われるとなんて言っていいのかわからなくなっちゃうの。」
「だからそういういい方はしないで欲しいの」

私の叱り方のことでした。
確かに頭に血が上っている時、そういった言い方がついでます。

立ちながらジュースを注ごうとするので座ってからと注意しても、それをきかずに注いで、案の定こぼした時。
お友達やお姉ちゃんと何かの取り合いをして順番で。どちらかが譲って。半分ずつと注意してもそれができずにおもちゃが壊れたり本が破けたり。

一度注意しているというのが変な足かせになってしまって、次女が「ごめんなさい」と言ってもすぐに認めてあげられず「ごめんなさいじゃないでしょ!」とさらに要求しているような言い方をしていました。
5歳児にそれ以上の言葉が出てくるわけないのに。

でも最近、次女を叱るような場面にはずいぶんと出くしていません。
でも心のどこかにずいぶん前に言われた言い方が気になっていたんでしょう。
餃子づくりの何ともない日常でいきなり言ってきたことにうまいなぁと思ってしまいました。

きっと叱っているその場で言われたら「口答えするんじゃない!」といってしまってたと思います。
餃子づくりで私にも次女にも心に余裕があってそんな時に言われたことだったのでなんだか笑っちゃって。

「あぁ、そうだよね。ごめんごめん。」
「そりゃ、何て言っていいかわかんないよね」

「そうだよ。ぜんっぜんわかんなくなっちゃうんだよ。」
「子供なんだからさ、一回や二回くらい悪いことするんだよ」

上から目線の発言もただただ可愛かったです。

私や長女だったらこうはいかなかったかもしれません。
思ったことをすぐに口に出してしまって、一度口にするとどんどんそれが止まらなくなって大げさになってしまうのが私と長女の悪い癖。
似ているからこそお互いの心の痛みがわかるところもあるんですけどね。

人の心はコップみたいなものだと思います。
コップギリギリに感情の水が入っているときにさらに上からジュースを注ぐようなことをしてはいけません。
まずはそのコップの水を飲み干してあげること。
そうすればコップにジュースでもお茶でも注ぐことができます。


次女が叱られている場で私に叱り方について苦言をしていたら私の水はあふれていたかもしれません。
コップに余裕があるのかどうかなんて次女はきっと考えてはいなかったと思います。
二人目ってすごいなぁ。周りをよく見ているなぁと感じたエピソードでした。