あれが欲しい。
どこそこに行きたい。
あぁなりたい。
できるだけ快適に!

人がたくさんの欲求や希望を持つことは当然のことです。
そう。
当然の。

自分が希望を持つことと同様に他人も希望を持っています。
でも果たして私たちは他人の希望や欲求を自分のそれと同等なもの。
自分のそれを同じように大切にすべきものだととらえているでしょうか?


ほぼほぼ満席のフードコートでのこと。
私は子供を2人連れて、手にはトレーを持って席を探していました。
混んでいるのだからしばらく待つしかないと半分あきらめていました。

4人掛けのテーブルに1人で座り、隣にビジネスバッグを置いて、スマホで何やら忙しそうに調べ物をしながらコーヒーを飲んでいる男性がいました。
ちらりとこちらを見たけれど忙しいオーラ全開。

少し離れたところにもう一人若い大学生くらいかな?
若い男性が座っていてこちらに目配せしてくれます。
彼も4人掛けのテーブルに一1人で席をとって、スマホをいじりながらジュースを飲んでいました。
近くに行くと席を譲ってくれました。
自分は1人だからカウンター席で十分だと。

お礼を言ってありがたく席を譲ってもらい、私たちはすぐに温かい食事をいただきました。
とっても嬉しかったです。

表面的にはこの2人は似ているなぁと感じました。
4人掛けの席に座っていて、飲み物を飲んでいて、スマホをいじっている。
でも心の中は違うなぁって。

自分の欲求を>他人の欲求
他人の欲求=とるに足らないもの・どうでもいいもの


自分の希望=他人の希望
他人の希望=自分と同様に大切にするべきもの

希望を持つことはとても大切。
欲求を持つことは自然なこと。
それは自分だけじゃなくて他人もそうだということ。

自分の希望や欲求を通そうとしすぎると他人のそれをどうでもいいものと思いがち。
自分の欲求や希望と全く同じとまでいかなくてもほぼ同程度のものとして尊重できたらなと思います。