群発頭痛履歴書 | リラックスブログ

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リラックスリビングのショップ内外で起こる事を、気ままにのほほ~んと綴るブログです。

実は私、群発頭痛持ちです。

ずーっと以前のHPで告白(んなたいそうな・笑)したことがあるので

ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

(そもそも群発頭痛って何?って人が多数かと思いますが、

ネット検索するといっぱい出てくるようになりましたのでググってみてください。

簡単に言うと数年周期で現れ、発作期間は1~2か月、期間中は毎日1回、

1~2時間ほど片側の目の奥が激痛、その時間以外はまったく平気、

という変な頭痛です。)

 

今日あらためてブログにアップしようと思ったのは、

発症以来苦しんできた群発頭痛が最近の薬の進歩で

まったく苦にならなくなったのを同じ病をお持ちの方に

少しでも知っていただけたらと思ったからです。

 

たしか20代の後半頃に発病したと記憶しています。

夜出ることが多いのですが、あまりの痛さにただのたうちまわり、

痛みがひくと眠りに落ちるという繰り返し。

どんな頭痛薬を飲んでも効きません。

脳外科にも行ってCT撮ってもらったりもしましたが、

当時はまだあまり知られていなかったのか、

群発頭痛という診断さえされませんでした。

で、苦しんでいるうちに発作期間が終わり自然に痛みが出なくなりました。

たまたま歯の治療をしている時期と重なったので、

これは歯痛から来る痛みなのかもしれない、と勝手に納得。

 

それからも2~3年に一度の割合で発作を起こし、

期間中は地獄の苦しみだったのですが、

店を始めてからのたしか2002年頃、

だいぶインターネットも進歩していろんな検索ができるようになり、

発作が出た時にいろいろ調べてみたところ、

初めて自分の症状が群発頭痛であることが分かりました(自己診断)。

さらに酸素吸入やスマトリプタンの皮下注射が痛みを和らげることを

知りましたが、発作期間中毎日救急車を呼ぶわけにもいかず…。

ただ、鼻づまりなどに効くベンザ鼻炎スプレーに含まれるリドカインという

麻酔薬が「効く場合がある」という情報を得ました。

さっそく試してみると、たしかに「死ぬほど痛い」のが

「死にそうなくらい痛い」程度にはましになる(笑)。

それから数度の発作はこのスプレーでなんとか我慢してしのぎました。

 

そして2009年の発作の時に、

もうそろそろ効く薬とかが出てないかなと調べると、

スマトリプタン(商標イミグラン)の皮下注射キットが認可されたらしい。

(ぼくには錠剤や点鼻薬は効きませんでした。)

幸運にもすぐ近くの医院で処方してもらえることが分かり、

藁にもすがる思いでもらいにいきました。

そして激痛が来たときに注射…

あの死ぬほどの痛みがすーっとひいていったときの感動は

なにものにも代えられないものがありました。

もう一生あの痛みとはおさらばできる。

ただやっぱり自分で注射するってちょっと怖いんですよね。

写真左のペン状のものを太ももに当ててスプリングでカチ

で済むんですけど…。

でもあの痛みが治まるくらいなら全然平気。

 

というので2009年発作を乗り切り、

次に来たのが2012年。

注射さえあれば怖くない、とまた医院に行くと…

本来は片頭痛の薬だけど群発頭痛にも効果がある人がいる、

と処方していだいたのがアマージ(ナラトリプタン)。

なんとこの薬は飲んでおけば頭痛が出ない!

いや~長生きはするもんだ(笑)。

もう注射もいらない。ただ飲むだけ。

これで完全に群発頭痛は克服?できました。

 

で、歳をとると発作もでなくなるとあったので、

4年も出ていないので終わったのかと思っていたら、

今年久しぶりに発作がやってきたのです。

それ薬をもらいに行け、とばかりに医院にいくと…

今度は予防薬として新しい薬が出ているとおっしゃる。

こちらは朝夕2回は飲まないといけない。

アマージは1日1回でよいので、アマージでいいんですが…、

と伝えると「薬価が10分の1くらいですけどどうします?」

とおっしゃるのでワソランに即決(笑)。

いずれにしても今回の発作はまめに薬を飲んでいるだけで

いや~な前兆(群発頭痛持ちにしか分からない)もなく、

すっきり発作期間を乗り切ることができました。

唯一困ったのは発作が終わったかどうかわからなくて

いつ服薬をやめるのかが分かりにくいこと。

 

昔は「とてもつらいややこしい病気を持っててね…」

などと病気自慢ができたのですが、

それができなくなったことだけがちょっと残念です(笑)。