【毎レッスン季節のミニ作品作りで基礎力+応用力もUPする】
癒しのリラックスカリグラフィー教室の町田真澄です。
今日は、今インスタグラムで話題沸騰中の本『カッパープレートカリグラフィー』があまりにも素晴らしいので、ぜひ皆様にもご紹介させていただきます！
こちらがその表紙。
株式会社BNNから出版されている『カッパープレートカリグラフィー』
2021年1月15日に出版されたばかりの本です。
著者はシュテファニー・ヴァイゲレさんというドイツ人の女性カリグラファー。
「現在では、ドイツでは数少ないクラッシックなポインティッドペン・カリグラフィーを専攻するカリグラファーのひとりです。」（本書、著者紹介文より）とのこと。
帯には綺麗な作品を背景に
「最も華麗な美しい文字 カッパープレート体の教科書」
「大文字・小文字・スワッシュの書き方、道具の選び方など、カッパープレートカリグラフィーに必要な知識が詰まった一冊。」
「ダウンロードして使えるガイドシートつき！」との文字が。
帯に書かれている紹介文の通り、239ページに渡りその情報の細かさと幅広さが半端なく、もうこれ以上ないっていうくらいの充実度に驚きです！
しかも、ずっしりと重い厚みのあるハードカバー。
手元に何十冊もあるカリグラフィーの本の中には、本書と同じカッパープレート体の専門書もありますが、
その多くは英語で書かれていて、何となく理解できる程度でページを進めていたり、写真や挿絵を見て満足してしまったりでしたが、本書の最大の魅力はこの内容を日本語で読めること！
しかも、専門用語や微妙なニュアンスを見事に翻訳されている朝倉紀子さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
お値段は3500円+税と普通の本なら少し躊躇してしまいまう金額ですが、この内容量と充実度なら、私にとっては全然高くなくむしろ良心的なお値段でした。
こちらは裏表紙の帯の部分。
初心者の方はあまりにも多い情報量で驚かれると思いますが、この本には歴史的背景や文字の書き方以外にも、
よくやりがちなNGな書き方や困ったときの対処法、ふと思い浮かぶ疑問点などがとてもよく書かれているので辞書的な感覚でお手元にあると安心な一冊だと思います。
そして特に、カリグラフィー経験者の方にお勧めの1冊です。
20年間カリグラフィーを学んでいる私にとっても、普段何気なく書いている手の動きや道具の選び方やなど、改めて文字として目にすることで気付いたことがたくさんでした。
たくさんある中でいくつか例を挙げると…
カリグラファーとして気になる他の方の書かれる文字のバリエーション。
本書ではバリエーションの紹介もたくさんで、大文字のページではバリエーション文字の背景にガイドラインもうっすらと入っていてわかりやすいです。
また、文字やフローリッシュのバリエーション作りのページもとても参考になります。
他には、ペン先の紹介とそのペンが書ける線の特徴を記したページでは、日本で一般的なHUNT101の紹介がないことに気づきました。
ドイツではあまり一般的ではないのでしょうか？
それに代わり、なんと日本製の日光のGペンが紹介されていたのには驚きました。
モダンカリグラフィーの人気でドイツでも一般的なペンとして扱われているのでしょうか？興味が沸きます♪
私が本書の中で一番気になったのは【Ⅵ アルファベット フリースタイル ポインティッドペンのアルファベット】の章です。
『歴史的インスピレーションから宝探し』との記載のように、歴史的資料から新たな書体作りの方法を探していく内容は大変勉強になりました。
モダンカリグラフィーの元となったカッパープレート体。
改めてもう一度深く見直してみるきっかけにもぴったりな本書、きっとこの先長い間世界中のカリグラファーから愛される1冊となると思います。
（Amazonの商品ページ内に、書籍の中身の写真がたくさん紹介されてます。2021年1月30日現在）
本日はお勧めのカリグラフィーの本『カッパープレートカリグラフィー』をご紹介させていただきました。
・インスタ @relaxcalligraphy
・ホームページ 『癒しのリラックスカリグラフィー教室』
・Facebook 癒しのリラックスカリグラフィー
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