★精油紹介：第九回 【ローズマリー】★
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今回は『ローズマリー』の精油紹介です！
◆科名：シソ科
◆種類：低木
◆抽出する部位：葉と花のついた先端部分
◆抽出方法：水蒸気蒸留法
◆ノート：ミドルノート
◆支配星：太陽
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香りを文章で表すと
クリアでしみとおるようなリフレッシュさせるハーブ調の強い香り
などと表現します。
ローズマリーという名前は、ラテン語の ros marinus 「海のしずく」という意味の言葉が由来です。
この名前が付いたのは、ローズマリーが水辺に好んで生息していたためです。
ローズマリーはアジアが原産ですが、今では地中海地方でおなじみとなっており、ローズマリーの精油の大半はフランス、チュニジア、ユーゴスラビアで生産されます。
エジプトやローマ、ギリシャでは墳墓のなかでローズマリーの残骸が発見されており、復活の象徴としても扱われていました。
また、ハンガリーの王妃エリザベートが高齢になってからローズマリーをフェイスウォッシュとして使用したところ、みるみるうちに若々しい外観を取り戻したことから「若返りの植物」といわれ、古くから愛され続けています。
ローズマリーは肉を保存するときにも使用されるのは有名だと思います。
その消毒作用はフランスの病院でも認められ、伝染病が流行している間、ローズマリーを病棟で焚いていたほどです。
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■心にたいする作用
この精油は脳細胞を活気づけ、頭脳を明晰にして記憶力を増進させます。
また、精神的な過労・頭脳の不活発全般、無気力に効果的です。
心が弱まり、疲労困憊した時に心を元気づけ、強くする力がとても強い精油になります。
■体にたいする作用
ローズマリー油は中枢神経系の根幹をなす脳にエネルギーを供給し、活気づけてくれます。
各感覚をよみがえらせ、言語や聴力、視力のそれぞれの障害から一役買うこともあるそうです。
また、頭痛・片頭痛を治し、胃腸の障害と関連している症状を好転させます。
めまいにも役立ち、一時的な手足の麻痺を回復させるのにも有効であるという報告もあります。
鎮静化させすぎず痛みを緩和してくれる作用もあるため、痛風・リウマチ・オーバーワークで疲労した筋肉をらくにする力もあります。
この精油は、とても価値のある強心剤・心臓刺激剤としても有名で、低い血圧を正常に高めてくれます。
このため、貧血症にもよい効果が期待できます。
肺の強壮剤にもなるので、かぜ・喘息・慢性気管支炎・流感にも役立つことでしょう。
また、ローズマリー油は肝臓のうっ滞をとりのぞく薬剤としても使用されることから、肝炎・肝硬変症・胆石・黄疸や胆管閉塞症にも効果があります。
消化を促進する働きもあることから、大腸炎・消化不良・鼓脹・胃痛の症状を好転させることも可能と考えられます。
月経時の痙攣を和らげ、少量月経を正常にするこ効果も期待でき、月経中のむくみにも有効です。
また、体内での水分の滞留を解消することから、セルライトと肥満にも有益にはたらきます。
■肌にたいする作用
ローズマリー油には強い収瞼作用があります。これは、肌を強化し引き締める効果のことですので、弛んだ皮膚に大変有効なうえ、肌のうっ滞、むくみ、腫張も好転させます。
また、刺激作用があることから、頭皮の障害にも効果を発揮し、フケを抑制、髪の成長を促進させます。
★注意点
きわめて刺激が強いため、癲癇の人や高血圧の人は使用を控えた方がいいでしょう。
また、通経剤にもなるので、妊婦の使用は避けるのがベストです。
ホメオパシーの薬剤を解毒してしまう恐れもありますが、日本では認可されたいない薬のため安全な状況にあるとはいえず使用しているひとは少ないと思われます。使用している際は注意してください。
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相性の良い精油
オレンジ・グレープフルーツ・シダーウッド・ジンジャー・ゼラニウム・タンジェリン・フランキンセンス・バジル・ペパーミント・マートル・マンダリン・メリッサ・ライム・レモングラス
（太文字は当サロンで準備のあるもの）
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治療上の特性
強肝作用・強心作用・強壮作用・駆風作用・血圧上昇作用・健胃作用・抗うつ作用・抗精神障害作用・抗リウマチ作用・刺激作用・収瞼作用・消化促進作用・消散作用・消毒作用・頭脳明晰化作用・胆汁分泌促進作用・鎮痙作用・鎮痛作用・通経作用・発汗作用・癒傷作用・利尿作用
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古代ギリシャでは悪霊を払う薫香としても使用されたり、現代では虫よけとして使うこともあります。
お肉料理なんかでも臭み消しとしてよく見かけますね！
実は名前の由来にはもう一つ説があり、軍隊に追われた聖母マリアが幼いイエス・キリストとともにエジプトに逃れていた際に、マリアが青いマントを白い花が咲いている香りのよい木で休んだところ、翌朝、花がマントと同じ青色に変わっていたそう。
聖母マリアを象徴するのがローズであることから、このハーブを「マリアのバラ」（ローズ・オブ・マリー）と呼ぶようになった。という話です。
こちらのお話はアロマやハーブの民間資格試験などでは出ませんが、覚えておいても面白いかもしれませんね。
また、古代ギリシャではローズマリーの葉は記憶や思い出の象徴とされ、学生たちは髪にローズマリーの小枝をさして勉強していたり、結婚式などで「二人の愛が永遠に続くように」という願いを込めて、花嫁が身につけたり、招待客に配るといった習慣もあったそうですよ。
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過去精油紹介記事
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