
今日読んだ本
「塚本晋也×野火」
今年、塚本晋也監督の映画「野火」が劇場公開した。
ちなみに、郡山では観れないが・・。(わたなべは小説と市川崑バージョン「野火」を観た。)
私は義祖父が南方戦線を含め、二回出兵しながらも無事帰還したことを偶然知った。それをきっかけに、なんだか「野火」に書かれている出来事への関心が日々募ってきた。
そんなこともあり、本書を購入。
この本には田原総一郎の寄稿文も載っているのだが、戦争体験世代ゆえに説得力がある。
当時、国の指導者たちから見れば、絶対勝てないと分かっているのに、「日本が負けるわけがない、戦争を早くやれ!」という流れが世の中にできあがり、「負けるから戦争反対です」とは、とても言える空気ではなかったという。
これは、福島に住んでいると実感するが、「放射能が気になるから・・・・。」と、思っていても、周囲の人に言えない空気と一緒である。
また、軍隊という存在は個々の思いは別にして、戦えるものならば戦いたいと思う組織なのだ。と書かれた部分には、ミョーに納得してしまった。
わたなべはソフトボールをやっている。毎週練習もしている。
この練習を一生懸命やればやるほど、試合がしたくなる。
そして、勝ちたい・・。
ま、戦争とはスケールが全然違うが・・・。
どうしても、戦争を美化しがちな映画や本が巷に溢れる中、「野火」はただドロドロしていて、感動もへったくれもない。狂気と愚かさしか残らない。
だからこそ、日本が戦争に巻き込まれそうな空気が流れているこの時期、戦争の悲惨な部分を見ておいたほうが良いと思う。
あわせて、戦地から無事に帰ってきてからも、元兵隊さんは、精神的ストレスに悩み、苦しみつづけている。そのことも理解しなければいけない。
それは、ベトナムやイラクから帰還した米兵しかり、東日本大震災でおびただしいほどの屍を見た自衛隊員しかり。私の義祖父が、2回も出兵し、無事帰還しながら、年金受給のかなり前に癌で亡くなっているのも同様なのかもしれない・・・。
武者小路実篤が言っていた。
「人生にとって健康とは目的ではない。しかし、最初の条件なのである。」
“平和”という言葉もそれに当てはまるような気がする。
福島市のフォーラムでは塚本晋也監督の「野火」が上映するらしいので、観に行きたいと思っています。
おしまい